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様々なストリートウェアを紹介

ストリートウェアは、最近ファッション界でいっそう人気が出てきている。カジュアルで日常的なファッションと見られていたが、ハイファッションに登場するまでに進化した。今やストリートウェアは、最も人気のあるスタイルの1つだが、用語そのものはわかりにくい。ストリートウェアの分類に入るファッションは様々で、それに関連するサブジャンルも色々ある。

ストリートウェアは国によっても異なる――東京のコーディネートは、ロンドンやニューヨークなどで見られるものとは大きく異なるのだ。しかしここでは、わかりやすくするために、主なストリートウェアの種類と、その特徴やアイテム、ブランドなどに分類した。「スケート」、「テックウェア」、「ハイファッション (HYPEBEASTとも言う) 」だ。しかしながら、 ストリートウェアの種類は多様なので、ぜひたくさんのインスピレーションを得るために、ぜひデザイナー名、または都市名で調べてみてほしい。

 

スケートファッション

その名の通り、世界中のスケーターのカルチャーによって普及した。スケートカルチャーが生まれたカリフォルニアに、このファッションはその端緒を発する。スケートボードは、当初は、波のない期間に何か他のことをやろうとしたサーファーによって作られたという。だからスケートスタイルは、もともとはアメリカのサーファーファッションから大きく影響を受けている――グラフィックデザインのTシャツやベースボールキャップ、短パンに注目した、カジュアルでリラックスしたコーディネートだ。

それからファッションが進化しても、このスタイルの基本的な信条とカジュアル感は変わらなかった。一番オリジナルに近いのは、夏のスケートファッション――グラフィックTシャツとベースボールキャップ、ワイドレッグショーツ、そしてVANS (ヴァンズ) という典型的なスケートスニーカーが、主なコーディネートだ。冬もコーディネートはカジュアルだが、パーカーやゆったりとしたカーゴパンツ、フランネル、ビーニーを合わせる。気候にかかわらず、カリフォルニアの夏のリラックスした精神を体現する、落ち着いた個人的なコーディネートが、このファッションの目標とするものだ。

通常、スケートスタイルはグラフィックTシャツやスローガンの書かれたキャップなどを通じてユーモアを取り入れたり、ポップカルチャーに言及したりする。カジュアルな態度で、楽しく遊ぶことが重要なのだ。そして、これによってファッションは面白くて個性的になる。簡単で頼りになるおすすめのコーディネートは、お気に入りのバンドやテレビ番組、またはクールなロゴが入ったTシャツ、DICKIES (ディキーズ) のズボン、ベースボールキャップ、VANSのスニーカーだ。

おわかりのように、間違いなく、スケートファッションの同義語と言えるブランドが存在する。わたしの心にまず浮かぶ2つは、VANSとDICKIESだ。他のブランドとしては、CARHATT (カーハート) やSTUSSY (ステューシー)、HUF (ハフ) がある。

東京に住んでいるというラッキーな方には、XLARGE (エクストララージ) またはXGIRL (エックスガール) をお勧めしたい。両方とも、クラシックなスケートスタイルのシルエットに、色鮮やかで現代的なロゴと色彩を注入することによって、スケートと日本のストリートファッションという組み合わせを実現している。

さらにインスピレーションが欲しい方には、スケート雑誌の「聖杯」である『
Thrasher Magazine (スラッシャーマガジン) 』をお勧めしたい。スケートボーディングだけでなく、スケートカルチャーに触発されたストリートウェアへのインスピレーションを提供してくれる。

Photo Credit: J. Grant Brittain

テックウェア

Credit: hypebeast.com

テックウェアは近年人気が高まってきた最新のスタイルだ――ファッション性と機能性の両方に注目する。つまり、贅沢な生地、またはブラックやグレーといった現代的なカラーパレットでスタイリングをすることによって、ミリタリーベストやカーゴパンツなど、とても機能的なアイテムに品の良い現代的な要素を取り入れるのだ。これらのアイテムの機能性は、アウトドアウェアやスポーツウェアから着想を得ている。よって、テックウェアにはミリタリーベストや「GORE-TEX (ゴアテックス) 」のようなシルエットと素材が見られる。

質の高い生地や機能性、おしゃれで現代的なスタイルを重視しているため、たいていは高価だ――特にハードシェルジャケットのようなメインのアイテムは。しかし、スポーツやアウトドアの影響を受けたディテール (反射素材など) と、モノクロのパレットに注目して、様々なショップで買い物をすれば、手頃なテックウェアのスタイルも作れる。

テックウェアのベーシックアイテムは、ユニクロなどの衣料品店で購入することをお勧めする。シンプルなデザインと機能的な素材は、手頃なテックウェアのベーシックに欠かせない。

もうひとつ、買い物をするのに適した場所は、NIKE (ナイキ) やADIDAS (アディダス) といったスポーツ用品店だ。真っ黒のアイテムや、色彩とロゴを最低限度に抑えた衣類に注目してほしい。これらのショップは、テックウェアの美学にぴったり合うボトムスやバックパック、Tシャツ、靴を見つけるには最高の場所だ。

最後に、テックウェアのスタイルで一番大切なものは、ハードシェルジャケットのように、機能的であると同時にクールなジャケット。高価なこともあるので、古着のウィンドブレーカーの下に薄いパーカーを重ねるのがお勧めだ。これによって、作りの丁寧な――でも高い!――ハードシェルに大金をつぎ込むことなく、よく似たコーディネートが作れる。

 

ハイファッション / HYPEBEAST

Credit: gallucks.com

ハイファッション、HYPEBEAST (ハイプビースト) 、ヒップホップ――呼び方はどうであれ――現在最も人気で、影響力が大きいストリートウェアのスタイルはこれだろう。このファッションは、A$AP Rocky (エイサップ・ロッキー) 、Future (フューチャー) 、Kanye West (カニエ・ウェスト) 、Migos (ミーゴス) といったヒップホップのスターによって体現され、社会に広められてきた。多くのアーティストは曲中でも、お気に入りハイファッションのブランドや、Raf Simons (ラフ・シモンズ) 、Rick Owens (リック・オウエンス) といったデザイナーに言及している。このスタイルは、デザイナーやブランドのロゴ入りウェアを、スエットパンツやグラフィックTシャツ、スニーカーといったストリートウェアのクラシックなアイテムと合わせることで実現する。

最近は、GUCCI (グッチ) 、PRADA (プラダ) 、BALENCIAGA (バレンシアガ) などの多くのブランドがストリートウェア・ファッションを受け入れ、ランウェイのコーディネートにも取り入れている。よってストリートウェアは、ランウェイからのインスピレーションにも事欠かない。

大きな影響を与えているHYPEBEAST調のブランドとしては他に、カルト的なファンを有する、クラシックなSUPREME (シュプリーム) や、アイコン的なシャーク・パーカーで有名なA BATHING APE (ア・ベイシング・エイプ、別名ベイプ)、そして2012年のデビュー以来、多くの著名人からの人気を集めている、新たに台頭してきた OFF-WHITE (オフホワイト) がある。

ハイファッションやHYPEBEASTのインスピレーションは尽きることがない。ただHYPEBEASTCOMPLEX (コンプッレクス) のような有名なウェブサイトや、そこに挙げられている有名人を調べたりすればよいのだ。これがストリートウェア界で最も人気の高いスタイルだと言っても過言ではなく、Googleでちょっと検索するだけでも、インスピレーションの泉に飛び込むことになる。

残念ながら、ハイファッションやエリート層のスタイルとして評価されているので、PALACE (パレス) やSUPREMEといったいわゆる「安い」HYPEBEASTファッションブランドでも1着100ドル以上し、1000ドルを越えるものもある。このファッションを予算内で実現してみたい方は、ロゴやブランドをひけらかすことは避けたほうがいいだろう。

高い値札に出くわすことなく、このスタイルを再現するには、NIKEのスニーカーやダメージジーンズ、パーカー、ボンバージャケットなどのアイテムを探してみてほしい。このファッションは人気があるので、URBAN OUTFITTERS (アーバンアウトフィッターズ) やH&M、またはチャリティーショップなどのさらに手頃なショップでも、HYPEBEASTの影響を受けたアイテムを扱っている。

お気に入りのストリートウェアの種類や、予算内に収めるためのアドバイスを、下のコメント欄から聞かせてください!

 

Written by Katie Wong
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