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アート、ビジネス、そしてカワイイコミュニティーを通じ、Diccha (ディーチャ) の世界へ足を踏み入れよう!

Dicchaの虹色の世界は、ノスタルジアを完璧に表現している! わずか4年で、彼女のビジネスは、イラストの受託業務から生活用品の製造までに広がった。ハンドメイドジュエリーも服全体のデザインでも、Dicchaは途方もないことを夢見ている! 今日のインタビューでは、彼女の創造プロセス、ビジネス経験、そしてニッチコミュニティーでのアーティストの立場について話し合った。若いクリエーターの実用的なアドバイスを読んでください!

自己紹介と何をしているか教えていただけますか?

私はDelia (ディーリア) 、Dicchaという名前でご存じの方もいるかもしれません。私は23歳のいわゆるカワイイアーチストで、イタリアのサルジニア島を拠点にしています。アートにインスパイアされたカワイイファッションを2018年から作ってきているので、現在4年目ですね。それ以前は、主に受託業務だったのですが、今のところはフルタイムで働いています。

ご自身のブランド以外の作品には、さまざまなものがありますね! ブランドでは、フェアリー系に焦点を合わせているのですか?

そうです。それがまさに私のアートのサブスタイルです。いままでずっとJファッションにインスパイアされてきました。『Tumblr (タンブラー) 』でフェアリー系を見た瞬間に恋に落ちてしまいました! 人気のフェアリー系やロリータの高くて買えなかったのが、自分でデザインを始めたきっかけです。

たった4年で、あなたのブランドは急成長しましたね。どのように大事なことを決めていたのですか?

いつも「これが自分が一番好きなものだから、ずっと続けるんだ」と思っていました。考えてみるとこれに (フェアリー系) 一番インスパイアされています。Kポップ、バービー人形、ケアベアやマイリトルポニーなどのイラストアートにもちょっと手を出してみました。そのようにアート作品を売り始めたんです。

なにに手を出すかにもよりますが、あまり成果を上げられないこともあります。というのは、独自のアイデアではないすでに存在しているものでは、常に利益を出せる訳ではないからです。私がバービー人形やケアベアを作り出したのではないので、それで利益を得るのはフェアーじゃないです。それでできる限りオリジナルなものを作るように心がけました。これをフルタイムの仕事にしたいのなら、自分でアイデアとキャラクターを考え出し、自分の力でやること。マイリトルポニーのファンアーティストならだれでもなれますからね。他の店で同じものが売っていれば、だれもあなたの店で買いませんよね? 人にまた来てもらうために、独自のものを提供しなければなりません。

国際的な日本のファッションコミュニティーは「アーティスト同士の助け合い」を誇っていると考えられています! そのようなサポートを受けたと感じますか?

自分を活かせるこのコミュニティーが、私は本当に大好きです。とても結びつきが強く、お互いに信頼しあっています。お客様を信頼していますし、私もお客様から信頼されている、と断言はできないですが、上手くやっていると思います。靴、服、アクセサリー、そしてデジタルコミッション (デジタル画の有料委託) も手掛けているので。それで何か欲しいものがあれば、お店に来てもらっています。

ビジネスを始めた時と現在の心配事には、どのような違いがありますか?

まず、美術専門学校の卒業生の決まったイメージ、仕事がまったくないということが私の悩みの1つでした。でも卒業時にいくつかの仕事を受けていました。それほど夢中になれるものでもなく、明らかに支払いに見合うようなものではありませんでした。それでフルタイムの仕事としてやっていけないのではないかと、本当に悩みました。だから普通のフルタイムの仕事を探しに行っていました。初めて面接に行ったとき、あまりのひどさにそれが最後の面接になったことを覚えています。それがショックで、「オッケー、本当に私はこれが苦手。家に帰って、希望を持ってもっと多くの仕事を受けよう」と思ったんです。

その時期が、最初に服作りを始めたころです。それが今からちょうど4年前の2018年11月です。面接で失敗したことがきっかけとなり、実際に服を作る仕事を始めるようになったと思います。服はオーダーメイドとして販売しました。余裕がなかったので、サンプルはありませんでした。店舗がなかったので、お客様には私がだまさないだろうと信じてもらうしかありませんでした。すべてインスタグラム上で行いました。そのためすべての注文に個別対応しなければなりませんでした! とても時間がかかりましたが、本当に心から報われました。というのも毎回お客様が買った服の写真を送ってくれ、購入したことを喜んでくれたからです。それが凄くうれしかったですね! 「オッケー、これが私の生きる道だ」ってね。

すべて自分でというのは、たしかに簡単ではなさそうですね。梱包するだけではなく、継続的に商品も作らなければなりませんよね! 小規模なビジネスを続けることについて、ほとんどの人が気づいていないことは何ですか?

人の起業家に対するイメージはこうです。働きたいときだけ働く。好きな時に休暇が取れる。だれからも指図を受けない。オフィスで9時から5時までの仕事では、自分の仕事量だけを気にしていれば良いのです。もちろん、これはある種の仕事より簡単でしょう。イラストを始めたのは、当時、背中のけがのために何もできなかったからです。何かを持ち上げたり、長時間立ったりすることができないのです。それで小売りの仕事はほとんど諦めました。一般の人は家に帰れば、家事をすることができ、昼間の仕事のことをあまり気にしないで済みます。私は眠る前、そして食事中にビジネスのことを考えなければなりません。一日中仕事のことを考えているのは、精神衛生上よくないですね。

そして、人は他人の意見がどんな影響を及ぼすかを知らないものです。お客様が注文いただいたものに満足していただけないと、私はそれを個人的に受けとめてしまいます。第一にアーティストとして作業と生活の境があいまいなのですが、自分と自分の作品の関係もそれと同じです。作品を見るとそれが自分の自尊心のかたまりのようで、罪の意識を感じてしまいました。そうはならないでください。あなたは自分が思っている以上に大きい存在です! お客様が注文いただいたものに満足していただけない、あるいはアート作品が気に入っていただけない時はいつも、悲しくなるものです。いまではそうなりませんが。経営者として時間と経験を重ねることで受け流すことができるようになったのはありがたかったですね。

Introduction and questions by Selina, interview translated by Toshi.

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