初めまして…
阿部 高大です。
阿部さんにとって古着とはどのようなものですか?
古着の意味自体にあまり概念を見出していないのであまり考えた事はないです。洋服はもともと父親の影響で、1950年代のアメリカンカルチャーを知り二十歳 (2010年) の頃は世界的な流行もあり、ロカビリー、ロックンロール、パンク、ジャズミュージシャンから影響を受けたミックススタイルのファッションをしました。昔の文化を知るほど “様々なシーンや場所に合わせたコーディネートと考えられた服のデザインがある” 事に気付き、追求してみようと思ったのが真剣に古着と向き合おうと思った瞬間でした。歴史を知る上で時代別に理想の男性像、女性像があり、その魅力を最大限に引き出すのが洋服です。今後私にとって社会を深く理解する事が人と服やデザインの関係性を繋げ今後の未来を作ると思います。
阿部さんの理髪店について教えてください。
お店の雰囲気はアールデコ調のクラシックなデザインを、伝統的な日本の理髪店をベースに落とし込んだ内装になっていて、お客様と一緒に年月と共に経年変化を楽しめる理髪店を目指しています。
ここから富士山の富士と東洋を連想して正式名称 (富士東洋理髪店) 英語ではフジオリエンタルバーバーショップにしました。富士山は言うまでもなく日本の代表的な存在として崇められ、東洋の技術をもって世界に発信していけるよう祈りを込めて名付けました。
最後にひとことお願いします。
私は真剣に今の日本の世の中を変えたいと思っています。言葉が汚くなるのを了承下さい。特に1980年代後半以降東京の建物の殆どは酷く箱型のガラス張りのビルや中途半端なレトロ気取りのマンションで、どこもかしこも無機質で自然とまるで調和しない生産性だけを考えた物ばかり溢れそこで成功して自惚れる品の悪い成金達。海外の文化に押され伝統的な日本の文化が隅に追いやられているように私は感じていて、家族、先祖を大切にして故郷を愛する事、他人を愛せるようになれば日本も愛せるはず。それが文化を守っていける一つの手段です。
もともと国それぞれに色がある事は本当に素晴らしい事だと思うし昔の文化を今に繋げ誇り高い国にしたいです。それこそが日本人の、洋服の着方として提案したく和魂洋才であり和魂洋装を自分のテーマにしています。
今後若者に興味を持たせる為には伝え方と魅せ方でどうにでもなります。そこを追求して素敵な男性になれるよう努力します!
Instagram
Barber shop Instagram
Images courtesy of Takahiro Abe.