The COMM

FASHION TECH WEEK TOKYO 2020年春夏

FASHION TECH WEEK TOKYO (ファッションテックウィーク東京) はON-1 Tokyoが手掛ける2日間のイベントで、東京で活動するクリエイティブたちの祭典だ。このイベントではDJから独立系のファッションデザイナー、そしてもちろん『The COMM』に至るまで、様々な才能が紹介される。

 

 

わたしたちのセットは19時から、DJ Andres Coco (アンドレス・ココ) によるハウスやエレクトロニック、グライムのミックスで始まった——ロンドン的センスのテクニックで雰囲気ができあがる。『The COMM』はもちろん世界的なコミュニティーだが、『The COMM』がどこで生まれたか、ということも人々に伝えたい。

次はファッションショーだ。モデルたちはもちろんおしゃれにキメてきた! モデルは各自でスタイリングをし、自らデザインした服を着たモデルもいた。わたしたちは去年と同じように、様々なスタイルをランウェイで紹介したかったのだ。

 

@frokyo

頭のてっぺんからつま先までホットピンクのアンサンブルに身を包んだSierra (シエラ) がショーの幕開けだ。それぞれのアイテムは対照的な質感で、人形の手足とめいぐるみのパーツで飾られていた。このコーディネートのポイントは、ランジェリーを服として着用したところ。ブラとペニョワールが、コーディネートにセクシーな要素を加えた。最後の仕上げは、CYBERGOTH (サイバーゴス) のブーツ——もちろんピンクだ!

 

@naomeoww

次に、自ら手掛けたデザインの衣装で登場したのはファッション学生のNaomi (ナオミ)。ピンクのフリルが付いた黄色のチェックのジャケットの下に、シンプルなブラレットを身に付けた。通常フリルは柔らかさの象徴だが、Naomiのフリルとチュールは、驚くほど強烈なインパクトを与えた。コーディネートの仕上げはホログラムとレインボーの厚底ブーツ——ランウェイに立つ彼女に、キラキラ感をプラスした。

 

@tabesugita

アニマル柄は色にかかわらずマストハブアイテムだということを、PIO (ピオ) のコーディネートは証明した。緑と紫はめったに見ない色の組み合わせだが、スタイリストであるPIOは、そのやり方を知っている。アバンギャルドなオレンジ色のメイクと、小さなおだんご2つで仕上げたチーター柄ドレススタイルは、ランウェイ上にはっきりと個性を主張するものだった。緑のタッセル付きベルトで絞り、ディアマンテと緑のチュール生地がついたチョーカーを合わせたこのコーディネートは、新たな時代のスパイス・ガールズと言って間違いない。

 

@aochanp

「Slice of Life (スライス・オブ・ライフ) 」号で特集した「あおちゃん」はギャルファッションの代表だ。そのスタイルは、セクシーで大胆、そして、いつもそのロングヘアをメインにスタイリングすることで知られている。あおちゃんもアニマル柄と、服としてランジェリーを着ることを楽しむ一人で、チーター柄のコルセットを、デニムのマイクロミニショートパンツと合わせた。大きめの、ピンクのファージャケットには、背中に「東京」と書かれており、ひときわ目立つ一着だった。

 

@kurebayashiii

次は、デコラファッション界に君臨する女王、紅林大空。トレードマークとも言えるカラフルな装いでランウェイを闊歩した。6%DOKIDOKIの増田セバスチャンさんとのコラボレーションで製作した彼女のTシャツをよくよく見ると、『Toy Story (トイ・ストーリー) 』のキャラクターでいっぱいだということに気づくだろう。そして靴は? レインボー柄の天まで届くかのような厚底ブーツを履いたくれちゃんは、文字通り虹の上を歩いているようだった。ファッションに若者らしさはいらない、なんて言ったのは誰? くれちゃんはその登場する先ならどこへでも虹色を届けてくれる。そして今晩も、その期待に応えてくれた。

 

@choom.online

ショーの最後に登場したのはわたし。サイバーからインスピレーションを得たコーディネートだ。履いたのは靴デザイナー・津曲文登の手によるオーダーメイドのハイヒール。このヒールはショー専用にデザインされており、『The COMM』と津曲さんの初コラボレーションだった。そこにはデータ研究に3Dプリントという長いプロセスがあった。そしてその成果は? 楽しくてファンキーな『Monsters, Inc. (モンスターズ・インク) 』と『Matrix (マトリックス) 』とのクロスオーバー・シューズだ。ヒールをインスピレーションとして使いコーディネートを組んだが、あくまでも焦点はヒールであるようにした。フェイクファーとネオプレン素材を、ピンクとブルーで合わせた――わたしのトレードマークカラーだ。

『The COMM』のショーに続いては、Beat The Best (ビート・ザ・ベスト) が、ラップバトルを行った。また、コラージュアーティストのIdris Veitch (イドリス・ヴィーチ) による展示、湿板による写真撮影、そしてTOKYO LOVE HOTELS (東京ラブホテルズ) のKalin (カリン) とRobin (ロビン) による素晴らしいDJセットとパフォーマンスがFASHION TECH WEEK TOKYOの第一夜を締めくくった。2日目は、DJコレクティブDosing (ドージング) やカスタムキーボードマスターTokyo Keyboard Club (東京キーボードクラブ) など、『The COMM』のお気に入りが取り上げられた。次のイベントは2020年3月に予定されている。ぜひ東京のクリエイティブコミュニティをサポートしてください! さらにInstagramでFASHION TECH WEEK TOKYOをフォローして、最新情報を入手するのもお忘れなく。

 

 

Written by Choom, translated by Anna.
Images courtesy of Misa Kusakabe.

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