イベントレポ: MEXIJUKU
日本とメキシコは遠く離れているように思えるかもしれないが、国際原宿ファッションデーには、その隔たりは消えてなくなる。メキシコシティのダウンタウンの大通りを歩き、自分のファンタジーを現実に体験する多くの原宿愛好家が見られるだろう。それはMEXIJUKU (メキシコ+原宿) と呼ばれていて、7月21日に、ファッションや友情、好奇心でいっぱいのこの特別な一日を祝う。
2014年7月に、このプロジェクトは始まった。どうして?メキシコと日本を一つにするイベントを作りたかったからだ。 MEXIJUKUの創始者、そして中心的なコーディネーターは、以前からメキシコに住んでいる、シバさんという日本人だ。お菓子や衣類、靴、CDなど、日本からの輸入商品専門店のオーナーだ。
シバさんは「Almonde Night (アルモンデ・ナイト) 」という雑誌にファッションレポートを寄稿するために、DJでレポーターのシセンとともに、メキシコの原宿ファッションに注目するイベントを準備した。メキシコ全土の日本のストリートファッションファンに、原宿ファッションウォークを再現しようと呼びかけたのだ。そして日本にメキシコの様子を紹介するために、特別なフォトシューティングのイベントを計画した。
イベントによる影響と参加者数は非常に好ましいものであったため、それから毎年、メキシコではわたしたち自身の原宿ファッションウォークを挙行してきていて、年々ファンが増えてきている。多くの原宿ファッション愛好家を集め、再会してもらい、日本と自分たちのメキシコのスタイルとのクールなコラボレーションをダウンタウン大通りで披露する。参加者の中には、様々なファッションの人々や、インフルエンサー、地元ブランドのデザイナー、DJやアーティスト、そしてメキシコの原宿ファッションシーンを広めるために貢献する人々が見受けられる。
今年の参加者は200〜250名ほどだった。集合は午後1時に革命記念塔 (Monumento a la Revolución)。その日は暑かったが、皆負けることなく、とっておきのコーディネートだった。直近の2年間と同じく、今年もイベントはメキシコの原宿シーンでよく知られている、キッサ・ノムラが担当した。しかし今回はキッサさんだけではなく、歩いている間皆さんを集め、統制がとれるよう手伝った運営メンバーもいた。
午後1時半には、最初のグループの写真を撮ってウォークを始め、アラメダ・セントラル (Alameda Central) という次のストップまで歩いた。2つ目のストップでは、お互いのスナップ写真をさらにたくさん撮ったが、そこにいた歩行者たちも強い好奇心を抱いて、わたしたちの写真を撮りたがった。今年はより多くのファッションや、今までの年よりもっと幅広いな年齢の人々が参加した。
公園では、最初のアクティビティを始めた。ルールは、全ての運営メンバー (2、3人1組に分かれていた) と写真を撮り、Instagramに全ての写真を「#mexijuku2018」というハッシュタグで投稿するというもの。ミッションを最初に終えた10人は、スポンサーから賞をもらった。
2つ目のアクティビティでは、運営メンバーたちが最も優れたコーディネートの10人を選び出した。特賞に3人、努力賞に7人だ。皆さんとてもおしゃれなので、受賞者を選ぶのは大変だった。条件は、創造力とアクセサリー、コーディネートの詳細、そして自分で作ったアイテムがあるかどうか。特賞の3人はたくさんの収穫を得た。ジャパニーズファッションにインスパイアされた様々な有名地元ブランドから提供されたものだ。他の参加者はスポンサーのブランドからクーポンと特別割引をもらった。
今年はトップクラスの年だった。参加者からいい雰囲気が感じられたのだ。多くの新しい参加者がいて、皆の間に仲間意識が充分にあった。様々なスタイルの非常に多くの人たちが、日本と原宿ファッションに対する愛によって集結したというのは、すごいことだ。早く来年のMEXIJUKUを楽しみたくてたまらない。
Written by Hanna Ghoulina.