The COMM

編集長からのメッセージ

Vol. 4第4号「Safe Spaces (安全な空間) 」へようこそ。

居心地の良い、小さな部屋に引きこもる時が来ました。この2、3年は、誰もが疲弊していました。深刻なコロナ禍のためにステイホームを余儀なくされ、気が狂いそうになったり、その新型コロナウィルスが未だ世界中で猛威を振るっているにも関わらず、会社に出勤するよう突然言われたこともあったでしょう。

日本のストリートファッションコミュニティーは、社会的な交流をとても大切にしています。コンベンションからミートアップ、Facebookからフォーラムなど様々な方法や場所で、ファッションに対する熱い思いを語り合っています。自分に素直になり、友達と楽しい時間を過ごすことができる安全な空間がオンライン、オフライン、両方のコミュニティーなのです。しかし、現在のような困難な時期には、コミュニティーとも疎遠になりがちで、オンラインで話すことも煩わしく感じることがあるでしょう。今、わたしたちはこれまで以上に安全な空間を持つことの意味を再認識する必要があるのではないでしょうか。

PART ONEの「わたしのベッドルーム」では、家の中の究極の聖域を紹介します。

ここは、ファッションコミュニティーに属するほとんどの人が、隠れてお気に入りのフリフリのドレスに囲まれながら、オルタナティブファッション誌に何時間も目を通す場所。今回のベッドルーム特集では、オルタナティブスタイルを中心にアイデンティティを形成したわたしたちの青春時代について取り上げます。ベッドルームはわたしたちのパーソナルスタイルや自己表現の1つ。そんな自分らしいベッドルームを創り上げたスタイルの全く異なる3人のファッショニスタ、ロココプリンセスのOcéane (オセアン) さん、パステルカラー好きのLaura (ローラ) さん、そしてフェアリー系の第一人者Mimita (ミミタ) さんを紹介します! でも、家の中の一番いい部屋の一番いい場所は、もちろんベッドですよね。「ベッドの中」の撮影コンセプトは、ベッドと完全に一体化すること。誰にも邪魔されず、このままずっとここにいられますように!

PART TWOでは、「ネット上」からコミュニティーへとあなたを誘います。

近所に住む人の誰もが、日本のストリートファッションに身を包みたいと思っている訳ではありません。ならば、ネット以外にどこに行けばいいのでしょうか。フォーラムやInstagramは、同じ考えや好みを持つファッショナブルな人たちを見つけるのに最適な場所です。ファッションコミュニティーは、LiveJournalからFacebookに至るまで、常にオンライン上で集まっています。どこに住んでいようと誰にも邪魔されることはないのです。

しかし、オンラインプラットフォームの利便性の高さから、ファッションを披露する場所はストリートからSNSへと代わっていきました。ストリートスナップの代表的な雑誌『FRUiTS』でさえ、デジタル版が発行されたのです! しかし、このような状況が日本のストリートファッションのイメージにどのような影響を与えているのでしょうか? 今敏監督作品のアニメ映画『パプリカ』のように、ネットとリアルの境界線が曖昧になり、何がリアルで何がそうでないのかが分からなくなってきています。『The COMM』は、オンラインにインスパイアされた撮影を行うことで、この2つの世界が混合された現実を深く掘り下げていきます!

PART THREEの「ソーシャルカレンダー」では、様々なイベントを紹介します!

2020年から2021年にかけて、Zoomでミーティングやパーティ、イベントなどが開催されるようになりました。画面を見ながらのコミュニケーションは疲れるし、とても気まずいですよね。そこで、この章では、アフターコロナの対面式イベントの意味について考えていきます。イベントプロデューサーのRubab (ルバブ) さん、ツアーガイドのはむかさん、イベントコーディネーターのMonique (モニーク) さんにとって、対面式イベントは欠かせないものですが、イベントを継続して開催するためには「新しい生活様式」に対応しなくてはなりませんでした。また、Bay Area Keiのように、孤立した時代にコミュニティーの必要性を感じて誕生したグループもあります。今回の撮影は、Zoomミーティングや、ソーシャルディスタンスを保った対面式ミーティングでも楽しめる未来を想定しています。どちらも第一希望ではありませんが、ないよりはマシでしょう!

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あなたにとっての安全な空間はどこですか? ベッドルーム、ネット、それともソーシャルディスタンスを保った集い? 下記のコメント欄でぜひ教えてください!

 

Choom
Editor-In-Chief

Translated by Michiyo.

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