編集長からのメッセージ
Vol. 4第1号「IDOL (アイドル) 」へようこそ。
アイドルの人生は、まったくもってのどかで幻想的です。ある時は寝室で座っていて、次の瞬間には何千人もの人の前でパフォーマンスをします。それはおとぎ話のように聞こえますが、ある人にとってはそれが現実になるのです。
完璧なストレートヘア、完璧な状態の肌、完璧にコーディネートされた制服——本当に、アイドルは頭からつま先まで完璧です! アイドルは歌やダンスといったスキルから、ユニークな個性、限りなく楽観的で人を魅了する魅力までを備える、万能なスーパースターです。好きにならないでいられるでしょうか? そして最高なのは、努力さえすれば誰でもアイドルになれるということです。しかし現実は、楽しいことばかりではありません。日本のアイドル業界は参入が難しく、現在の 「アイドル戦国時代」では、アイドルは一人ひとりが自立して目標を目指しています。何千人ものアイドルがいる中で、何か特別なものを持っていないと目立つことはできません。
PART ONE「ハロープロジェクト」では日本のアイドル文化の原点に迫ります。
秋葉原を拠点に活動するAKB48とそのたくさん (「たくさん」がポイント) のメンバーはご存知でしょうか。では、自称オタクのでんぱ組.incは? このようなアイドルグループになぜ人気があるのか、どのようにアイドルが有名になったのか。このパートでは、日本のポップカルチャーの専門家であり、『Japanese Schoolgirl Inferno: Tokyo Teen Fashion Subculture Handbook (日本のスクールガール・インフェルノ: 東京のティーンファッション・サブカルチャーハンドブック) 』の共著者でもあるPatrick Macias (パトリック・マシアス) 氏に、アイドルの原点について聞いてみました。また、新進気鋭のアイドル、夢ペディアのありぃさんに彼女の一日の様子を聞き、アイドルランキングについても調査しました。
PART TWO「ラブライブ!」は、いよいよメインステージ。
爽やかな顔立ちで元気いっぱいのアイドルたちは準備万端です! グループを結成し、ファン層が確立され、数曲をリリースしている彼女たち。中には、典型的なアイドルの体系から脱却し、独自路線を歩むアイドルもいます。セルフプロデュース型アイドルのあやなから、ソーシャルメディアの新星まで、今の時代、アイドルになる方法は一つではありません。そして、あなたが誰であろうと、そのアイドル道をついていこうとするファンがいます。アイドルの熱狂的なファンにも話を聞いて、なぜアイドルが好きなのか、なぜアイドルを目指すのかを探ってみました。
最後にPART THREE「卒業」では、アイドルがお別れを告げます。
アイドルの中には、ファンが忘れられないほど象徴的なアイドルもいます。例えば、伝説の歌手、安室奈美恵さん。安室さんの2000年代初頭の特徴的なギャルスタイルとパワフルな歌唱力は、今でも人びとの心に残っています。しかし、実際のところ、アイドルは引退して他の道に進むのが常なのです。そのような経験をして、輝かしい新たな未来への一歩を踏み出したベッキー・クルーエルさんに話を聞きました。
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皆さんにアイドル文化の旅を楽んでいただけたら嬉しいです。アイドルたちは刺激的で、目標と気まぐれに満ちた存在です。しかし、ここで終わりではありません。あなたの夢は? アイドルになりたいですか? それとも「ヲタ」になりたいですか? どのような道を歩むにせよ、ハッシュタグ#thecommofflineをつけてシェアしてください。『The COMM』もあなたを応援します!
Choom
Editor-In-Chief
Translated by Sachi.