PRETTY SOURデザイナーのLaura Brownの「カワイイ」ワンダーランドに足を踏み入れてみよう
パステルカラーに夢中なコミュニティーの愛が向けられるのは、洋服だけとは限らない! 例えばPRETTY SOUR (プリティー・サワー) のデザイナーであるLaura Brown (ローラ・ブラウン) さん。彼女は自宅を色とりどりのガーランド、フェアリーライト、そして自分で彩色したソープディスペンサーでいっぱいの「カワイイ」ワンダーランドに変えてしまった! 彼女の自宅はもはや単なる家ではなく、自分のアイデアを育てるための聖域なのだ。『The COMM』は彼女にデザイナーとしての人生と夢のリフォームについてとことん語ってもらった。 自己紹介をお願いします! カラフルファッションのデザイナーのLaura
ピクニック
せっかくの楽しい時間を台無しにしてしまうのはお天気だけじゃない。雨が降っても降らなくても、安全な場所はあなたの心の中にある。さあ、外の新鮮な空気を取り入れよう! お気に入りのGUNNE SAX (ガニーサックス) の服を着て、かわいいバスケットと、友達と一緒に食べる美味しいおやつも用意して。レジャーシートを敷いたら自分だけの隠れ家の完成。どこにいても居心地よく過ごしましょ! Models: @ebunnybee @tokyophotogirl Photographer: @choom.online Styling: @choom.online Assistance: @keishimoya
ショッピングスポット: ベッドルームショップ
買い物は時にストレスとなる。だからこそ、ブランドは顧客が気持ちよく過ごせるような空間を作ることが大切だ。オルタナティブファッションコミュニティーにとって、ベッドルームは神聖で安全な空間であり、そこから初めて探求が始まる。あなたの単調な買い物のルーティンを変えてくれる、最高に居心地の良い「ベッドルーム系」ショップをいくつか紹介しよう。 Image courtesy of @mio_daidai via Instagram. Mio Dai Dai 高円寺にあるキュートなカントリースタイルのこのヴィンテージショップは、ミュージカルアニメのキャラクター、Raggedy Ann and
みみたのゆめかわいい世界
みみたさんの部屋は、こんまりさんのポリシーには反するかもしれないが、パステルカラー好きにはたまらない空間だ。ベッドルームのデザインには、機能性、快適性、美的センスが欠かせない。そして、みみたさんの部屋はそのすべての条件を満たしている。想像してみて。ふわふわのテディベアのぬいぐるみ、イチゴのシーリングランプ、様々な形や大きさのパステルカラーの小物が至るところに飾られた部屋を。さあ、扉を開けて。みみたさんのゆめかわいい世界へようこそ。 自己紹介をお願いします。 みみたと申します。三度の飯よりかわいいものが好きで、自室や洋服、カフェなどの写真をインスタグラムに投稿しています。自他ともに認めるピンク狂いです。かわいいは生きる糧。 ご自身のパーソナルスタイルをどのように表現しますか? 最も分かりやすいものは、ファッションですね。ファンシーでメルヘン、ラブリーでゆめかわいい。甘くてピンクでとびきりキュートな、キラキラとしたものが好きなので、そのまま服装に反映しています。自室も同じくです。 みみたさんはどなたからスタイルのインスピレーションを受けましたか? 特に「この人!」という方はいらっしゃらないです。自分の好きな服、好きな雑貨を集め続け、自分が可愛いと思うファッションやお部屋作りを追求していった結果、今のようなスタイルが出来上がりました。ただ、インスタグラムで色んな方の可愛い投稿を見て、刺激を受けることはよくあります。 みみたさんのベッドルームは素晴らしいですね。ぬいぐるみやかわいいインテリアを部屋のいたるところに置いていますか? ありがとうございます。雑貨類は部屋の隅から隅まで、置けるスペースがあれば置いています。空いている空間があるととにかく物で埋めたくなってしまうんです。空白恐怖症とでも言いましょうか…(笑) 空白恐怖症になったきっかけは何ですか? みみたさんは何もない空間を不快だと感じているのでしょうか? きっかけ…は特にないですね。部屋を可愛く模様替えし始めた当初は、今ほど「空白のスペースを無くしたい! 可愛いもので埋めたい!」とは思っていませんでした。それがいつの間にか、部屋をより一層可愛くしていく段階で徐々に空白のスペースが嫌に… (笑) 不快、とまでは思いませんが、自分の部屋はできるだけ可愛いもので埋め尽くしたいと考えています。 何かテーマがありますか? 明確なきっかけと呼べる出来事は無く、数年前からじわじわと「部屋を可愛くしたい」という気持ちが高まり、少しずつ手を加えていきました。ただ、インスタグラムで他の方のかわいいお部屋を見て、影響を受けた部分はありますね。テーマは特にないです! 決めてしまうと、それに固執して悩んでしまうので。 ぬいぐるみを集め始めたきっかけは何ですか? みみたさんがぬいぐるみを買う際に、よく利用しているお店はありますか? 実のところ、ぬいぐるみはそこまで所持していないんです。むしろ、これから棚の上やベッドの上をぬいぐるみで埋めたくて、どこで買おうか画策している最中です。 集める理由は、シンプルに「かわいいと思ったものを自分のものにしたいから」「部屋がかわいいもので溢れれば溢れるほど幸せな気持ちになるから」です。利用するお店は特に決まっていないです。 かわいいもの集めが好きだと気づいたのはいつですか? 小学生の頃です。ただ、これもきっかけとなったエピソードはないですね。物心ついた頃には、ファンシー雑貨店に定期的に足を運び、女児向けのファンシー文具を買っていました。お気に入り度が高い文房具ほど使わずに新品のまま大事にとっておいてましたし、部屋に飾ったりもしていましたね。小学生の頃から趣味と気質が変わっていないみたいです。 みみたさんの大切なアイテムを教えてください。 これ、すごく難しい質問ですね…。お気に入りのものが沢山ありすぎる。しいて言えば、ピンクのドレッサーが大切なアイテムです。アイテムというか家具ですね。通販サイトで購入しました。元々ドレッサーを持つことに憧れていて、でも普通のものでは物足りない。そう思っていた時に、かわいいピンクのドレッサーを見つけて一目惚れしたのが購入した理由です。 コレクションを増やすのに大変だと感じることはありますか? 値段は気にされますか? 以前はプチプラでかわいい雑貨やアクセサリーのチェーン店がいくつかありましたが、それらのお店が無くなってしまってからは、まずかわいいアイテムを見つけること自体が割と大変ですね。値段は、一目惚れしたもの以外は気にします。 パーソナルスペースの飾り方は、ご自身のパーソナルスタイルに繋がっていると感じますか? 繋がっていますね。ファッションに関して言えば、部屋と同じくらいピンクピンクしているし、フリフリキラキラなお洋服が大好きでよく着ます。部屋とファッションが完全にリンクしていると言っても過言ではないです。 みみたさんにとって自分の部屋とは? 人の目を一切気にしないで自分の「好き」「かわいい」をめいっぱい詰め込むことができる、誰にも干渉されない私による私のためのお城です。キラキラした大切な宝物で溢れていて、いつでもワクワクとトキメキを味わうことができる場所。360度どこを見ても「好き」に囲まれているので、癒しであり安心する空間ですね。 Instagram Introduction
ベッドの中
ピーチクパーチク! あー、もう。あの鳥たち、黙っていられないの? ここに眠ろうとしている人がいますよ! もう1年以上も経つのに、わたしたちはまだ家に閉じ込められている。人口の半分は時間を有効に活用しようと編み物を始めた。もう半分は道理をわきまえて怠惰になった。それがわたしたちだ! 自発的な寝たきり。ボスからはずっと電話がかかってくるけど、わたしたちがベッドから出ると思っているなら正気じゃない。ふわふわの枕に頭をぽすんと載せて、ふかふかで柔らかいマットレスにうずもれよう。夢の世界にふわっと上陸してベッドと一つになろう。世界は混沌としているけれど、ベッドの中は安全だ。 Model: @pinkgaijin Photographer: @choom.online Styling: @choom.online Model wears: @s.f_for_you
Océaneの、ごちゃごちゃカワイイ・ワンダーランドへようこそ
Océane (オセアン) さんを表すのにぴったりな言葉は、収集癖のある「カササギ」かも。彼女のベッドルームには本当に色んなものがあるから。こっちにハローキティ、あっちにセーラームーン、そして高橋真琴の作品もあちこちに。まるで、キッチュでかわいい小物の展覧会だ。歴史はカササギに手厳しい。イギリスの言い伝えでは、カササギは魔術と結び付けられたりしているが、あながち間違ってはないのだろう。Océaneさんが、ピンク色に光る、乙女ちっくな魔法のクモの糸を一振りすれば、最初はごちゃごちゃして何てことのないように見えた部屋が、彼女だけのファンタジー・ワンダーランドに早変わり。彼女のスタイルのこれまでとこれから、ガーリーな世界の体現化、そしてお人形の洋服について話を聞いてみよう。 前にお話した時は、作品に似ているという理由でパリの美術館から追い出されて以来、「美術館に入れないなら、美術館そのものになろう」がモットーということでしたが、その後どうですか? 本当に忘れてました! あれからわたしのスタイルは結構変わって、美術館の絵がプリントされたバッグを持つことはもうないので、そんな問題は解決されましたね、あはは。 このコロナ禍において、フランス在住スタイリスト兼デザイナーとして、どのような生活を送っていますか? わたしはむしろラッキーだったと言えます。インターンシップを終えたのが、最初のロックダウンの2日前だったので。パンデミックが、自分のブランドBELLE LURETTE (ベル・ルーレット) のデザインと開発を見直す機会になりました。たくさんのことを深く考えることは、精神的に疲れます。でも今は、自分も成長できたし、デザインに花が咲いているように感じています。 日本のストリートファッションに出会った時のことを教えてください。 インターネットを使い始めて間もない、11歳の頃です。アニメの「おジャ魔女どれみ」に、すっかり心を奪われました。登場人物たちの写真ばかり眺めて過ごしました。ある日、日本のファッション雑誌の画像を見つけたんです。『KERA』か『FRUiTS』か、忘れましたけど。その写真の中の人が「おジャ魔女どれみ」のバッグを持って、デコラファッションをしてたんです。生身の人間が実生活でこんな服を着ているんだってことが衝撃的で、そこから日本のあらゆるジャンルのファッションを勉強し始めました。 昔はロリータでしたが、2000年代にインスパイアされたロココ調に系統チェンジしましたね。何に刺激を受けたんですか?
ベッドルームツアー: 青春、アイデンティティー、オルタナティブスタイル
子どもの頃のお姫様のようなピンク色の壁を、マットな黒のペンキで塗り潰すのは爽快だ。協力的なお母さんは自分の赤ちゃんに個性が出てきた、と満面の笑みを浮かべていたかもしれない。お父さんは? しかめっ面——ゴシック調のインテリアが嫌いであることは間違いない。自分のベッドルームを案内するのを楽しみに、あなたは親友を招待し、天井まで不規則に貼られたアニメのポスター、大好きなバンドのアルバム、イケアのレースカーテンなどを見せて回った。 それ以来、さまざまな装飾を試してきた。『Twilight (トワイライト)』を祭るほこらには、ワイン (血を再現するクランベリージュース) を用意。次は黒では味気ない、とサイケデリックなレインボーの部屋に。しかし、ベッドと壁の間には、あなたの最も深く暗い秘密が隠されている——感情のまま書き散らした日記や元カレへのラブポエム。自分がほぼ完全にコントロールできる空間であるベッドルームの模様替えは、どれも自分らしさを表現しているのだ。 Image courtesy of The Fader. ベッドルームはコミュニティーに欠かせない、安全な空間だ。人生には良い時も悪い時もある。部屋で過ごしたその幸せな時間と悲しい時間が、今のコミュニティーを形成する経験となっている。ベッドルームはコミュニティーが自分たちの人生を記録するためのキャンバスなのだ。 ほとんどの人がベッドルームを最初の探求と実験の場にしたのは、そこが自分の部屋と呼べる最初の場所だったからだ。多くの場合、10代前半の自己表現でまず犠牲になるのは壁——プリクラ、芸能人の写真、雑誌の切り抜き、落書きなどが壁一面に散らばっている様はまるでごちゃごちゃのギャラリーだ。オルタナティブファッションに出会ったばかりの人にとっては、ベッドルームは家の中で自分を存分に表現できる唯一のプライベート空間なのだ。親や兄弟はあなたがわざとタイツを破いたり、長い髪を刈ったりする理由をいつも理解してくれるわけではない。同じように、実家の自分の部屋以外がすべてベージュである理由もわからない
Your Fashion System
シフォンとレースを重ね、まるでふわふわの雲に包まれているかのようなYour Fashion SystemことAhyana (アヤナ) さんは、究極のドリームガールだ。カルトパーティー系からインスピレーションを得たAhyanaさんは、くつろぎの部屋着スタイルを、原宿の街に繰り出すのにぴったりなスタイルに変えてしまう。頭からつま先まで白のヴィンテージコーデに身を包んだ彼女は、とても優美で神々しい。まさに夜のリラックスタイムに相応しい装いだ。 Model: @yourfashionsystem Photographer: @yourfashionsystem Written by Choom, translated
編集長からのメッセージ
Vol. 4第4号「Safe Spaces (安全な空間) 」へようこそ。 居心地の良い、小さな部屋に引きこもる時が来ました。この2、3年は、誰もが疲弊していました。深刻なコロナ禍のためにステイホームを余儀なくされ、気が狂いそうになったり、その新型コロナウィルスが未だ世界中で猛威を振るっているにも関わらず、会社に出勤するよう突然言われたこともあったでしょう。 日本のストリートファッションコミュニティーは、社会的な交流をとても大切にしています。コンベンションからミートアップ、Facebookからフォーラムなど様々な方法や場所で、ファッションに対する熱い思いを語り合っています。自分に素直になり、友達と楽しい時間を過ごすことができる安全な空間がオンライン、オフライン、両方のコミュニティーなのです。しかし、現在のような困難な時期には、コミュニティーとも疎遠になりがちで、オンラインで話すことも煩わしく感じることがあるでしょう。今、わたしたちはこれまで以上に安全な空間を持つことの意味を再認識する必要があるのではないでしょうか。 PART ONEの「わたしのベッドルーム」では、家の中の究極の聖域を紹介します。 ここは、ファッションコミュニティーに属するほとんどの人が、隠れてお気に入りのフリフリのドレスに囲まれながら、オルタナティブファッション誌に何時間も目を通す場所。今回のベッドルーム特集では、オルタナティブスタイルを中心にアイデンティティを形成したわたしたちの青春時代について取り上げます。ベッドルームはわたしたちのパーソナルスタイルや自己表現の1つ。そんな自分らしいベッドルームを創り上げたスタイルの全く異なる3人のファッショニスタ、ロココプリンセスのOcéane (オセアン) さん、パステルカラー好きのLaura (ローラ) さん、そしてフェアリー系の第一人者Mimita