Michelle Moé
InstagramとYouTubeで17万人以上のフォロワーを持つMichelle Moé (ミシェル・モエ) さんは、この世のものとは思えないような妖精メイクの女王だ。彼女のメイクにはセクシーと「カワイイ」が混在している。Instagramにアクセスしたことがあるなら、Michelle Moéさんや彼女にインスパイアされたメイクが探索フィードに表示さているのを見たことがあるだろう。でも、Michelle Moéさんとは、一体どんな人なのだろうか? Michelleさんは2012年にInstagramで活動を始めた。彼女のおとぎ話のようなメイクアップスタイルは、パステルカラーの髪と、髪に合わせた花やキラキラで縁取った眉を組み合わせている。白いそばかす、ふっくらとした柔らかい唇、カラコンが彼女のスタイルに「カワイイ」ファンタジーの雰囲気を加えた。しかし、それが連続殺人犯風であろうと猫に扮した少女風であろうと、Michelleさんのスタイルは常に謎めいていた。高い頬骨が猫のような魅力を引き出している。そして、常軌を逸した彼女のメイクは、ソフトガールの美学 (神秘的で、アニメのようで、そして時に実に不気味なメイクアップを施す) の解釈を歪め、美に焦点を当てた多くのインスタグラマーとは一線を画している。 Instagramの最近のメイクアップは5年前よりもはるかに大胆で攻めたスタイルになっている。Michelleさんの影響で、多くの人が花のヘアバンドを付けたり、つけまつげのりで花びらを顔に貼り付けるようになった! みながこうした風変わりな試みをするようになったことは、MichelleさんがInstagramに登場したとき、彼女が既に時代を先取りしていたことを証明している。少女っぽいメイクはまさに今のトレンドだか、彼女はそれを完全に自分のものにしてた。 Michelleさんがこのようなメイクスタイルから離れ、もっと落ち着きのある成熟したスタイルになっても、フォロワーが彼女から離れることはなかった。彼女のYouTubeチャンネルで、Michelle Moé流のメイク術を学ぶことができる。しかし、メイクのためだけにアクセスする訳ではない。メイクだけでなく、彼女の人柄が素晴らしいからだ。みな様々な話題に関する彼女の意見を知りたくて仕方ないのだ!
The Sartorialist
もし『The COMM』が人間ならば、世界はまだ彼女に追いついていない。彼女の心意気、ファッションセンスの高いスタイル、そしてかわいすぎること。三拍子揃った彼女に並ぶ人はいない。落ち着いた色彩? グレー、ライラック、オリーブグリーンですって? ありえない! 彼女が得意なのはネオンカラーだ。体の一部も同然の、キラキラ光るリップグロスとインパクトのあるつけまつげ、大胆かつ完璧なアイライナーがないなんて、彼女は死んでもいや。彼女のOOTD (※) は、今にでも世界を自分のものにできる、自立した自信のある女性の魂と精神を伝える。彼女は自分を知っている。彼女は何を欲しいのかを知っている。そして彼女はどのようにCOMMunity (コミュニティー) を表現するのかを知っている。 ※その日の自分のファッション写真 Model: @choom.online Photo
トレンドレポ: #thecommoffline
ソーシャルメディアは、全ての人にコミュニティーに参加する機会を与えている。そしてここ『The COMM』では、自分らしくあることを恐れないグループ——日本のストリートファッションコミュニティー——に情報を提供し、つながり、そしてコミュニティーを称賛するためにソーシャルメディアを活用している。今号では、デジタル時代のソーシャルメディアを探求している。そこで、わたしたちも『The COMM』独自のソーシャルメディアハッシュタグ#thecommofflineからトレンドレポを選出し、特集を組むことにした。わたしたちの最新トピックをぜひチェックしてください! Image courtesy of @legistsama.jp via Instagram. Legist Sama コスプレイヤー、デザイナー志望、モデル、ボーカリストであるLegist Sama
The Influencer
彼女はみんなのお気に入り、「Good Vibes Only」なインスタ・ガール。そのモットーにぴったり合う、色鮮やかなワードローブも持っている。ファッションは彼女にとってのすべてであり、あなたがダブルタップするより速く、彼女はスタイルを変えてしまう。流行は追うのではなく、作り出す。ハッシュタグ#morningmotivationではネオンカラーのトラックスーツ、#instadailyでは体にぴったり沿うビニールのドレス。彼女はセルフィーをいつも犬に変身できるフィルターで撮っていて、iPhoneをなくすなんて最低の悪夢! 今週のスケジュールは? 誰にも予想がつかない。フィリピンにダイビング旅行に行くかもしれないし、もしかしたら原宿へ可愛いチョーカーを買いに行くかもしれない。どんなことでも、フォロワーは待ち望んでいる。 Model: @choom.online Photo editing: @choom.online using PicsArt
Ruby Gloom
近年、インフルエンサーはデジタルマーケティングにおいて必要不可欠となった。最近では、クリエイターチームによってイメージと人格を設定されたバーチャルインフルエンサーもいる。もしあなたがLil Miquela (リル・ミケーラ) さん、葵プリズムさん、Imma (イマ) さん、そしてLiam Nikuro (リアム・ニクロ) さんのファンなら、Ruby Gloom
iGirl
半分インターネット姫で半分パステル・ゴス、こちらはiGirl (アイガール)。優しさ、可愛らしさ、謎めいた要素の完璧なブレンド。彼女はインターネット姫としてオンラインで支配的な力を持つ。ラメと「カワイイ」ピンクに覆われた彼女は、Tumblrを使って死と失恋についてエッジの効いたミームをシェアする。アニメやホログラフィックビニールのアイテムを取り入れたコーディネート、ゲーム、銀河などは彼女のフィードの定番だ。そして彼女の画像編集は、美とは何かをよくわかっていて、リブログ、リポスト、Pintrestにリピンされている。クリックして彼女をフォローしませんか? Model: @p0kemina Photographer: @p0kemina Photo editing: @choom.online using R4VE app Written by
@naomeoww
多くのファッションデザイナーの卵たちにとって、東京のファッション系の学生としてInstagramで有名になることは夢である。幸運なことに、@naomeowwとしても知られるNaomi Nikola (ナオミ・ニコラ) さんはこの夢の世界で暮らしている。 NaomiさんがInstagramを始めて数年は他の人たちと同じだった——投稿したいものを、投稿したいときに投稿していた。インターネットのある時代で育ったNaomiさんは、アヒルが自然と泳げるようになるのと同じように、デジタル空間で自分を表現することを覚えた。より自分らしいスタイルを見つけるにつれて、自分をよりクリエイティブに表現することは、彼女にとって大きな目標になっていった。「わたしは、自分の口から発する言葉より、身につけた洋服の方がはっきりと主張できます。それに、わたしが人に与えられるものがもっとたくさんあることは分かっていました。でも、こんなに人とつながることが好きになるとは思っていなかったし、人とつながることでこんなにたくさんの人にインスピレーションを与えられるなんてちっとも思っていませんでした」とNaomiさんは話した。 「赤ちゃんだからといって 必要なときに牙をむかないという わけではありません!」 調和しないコンセプト同士を組み合わせることに自然と惹きつけられたNaomiさんは、多様なファッションスタイルを自分のコーディネートに取り入れている。グランジ、ラルム系、e-girl (※)、テックウェアなどは、彼女がインスピレーションを受けたジャンルのほんの一部だ。Naomiさんは「トーンはソフトに、エッジはシャープに」と自身のスタイルを説明している。だから、この日本のストリートファッションの達人にとって、パステルのカラーパレット、辛口アイテム、そして少し影のあるロマン主義は大事な要素なのだ。巧みなスタイリングによって、淡いラベンダーとライラック色のNaomiさんのフィードは、甘さも辛さも兼ね備えている。「ソフトなトーンや素材を使うことを恐れないでください。エッジを少し足したいと思ってもいいんです…クリエイティブに発想を飛躍させて、自分のユニークさを表現してください。」 ※TikTokやTumblrで流行している、特徴的なメイクやファッションをする人たち もちろん、ソフトなトーンや素材を使うことには欠点もある——特に有名人にとっては。「精神的な問題を抱えているわたしの視点なのですが…わたしは人の目を気にしすぎて、自分を責めすぎてしまったんです」とNaomiさんは話した。ネガティブな思考に落ち込むことを避けるには、全ての人を満足させることはできないことを受け入れることだとも話してくれた。「なんでもいいので、自分らしくありましょう! 批判は、必要な場合は受け入れて、活用しちゃいましょう…自分の成功のために。」 「日本はまったく違っています…母国と比べて。」日本でファッションを勉強することを選んだ理由を聞かれたNaomiさんはそう答えた。「東京の周辺には刺激がたくさんあるし、時間の進みがずっと速いんです。」生活と学校について聞かれると、仕事重視の日本において、時間の管理を覚えることは休養や療養と同じくらい必要不可欠なことだったと打ち明けた。「自分の限界を知って、計画を立てましょう——目いっぱい楽しんだっていいんです。でもそこにも責任は持たないとね!」 フィリピン人独特の勘のおかげで、デザイナーNaomiさんの作品は群を抜いている。Naomiさんはフィリピン人のインスピレーションから生まれた、魅力的な服の選択肢が限られた中で育った。ファッションへの意識が高い彼女にとって、彼女自身が着たいと思える服をデザインすることは当然の帰結だった。フィリピニャーナのバタフライスリーブを取り入れた彼女のデザインからは、Naomiさんのフィリピン人としての誇りが感じられる。しかし、彼女は技術にはまだ改善の余地があると打ち明けた。「わたしはまだまだ勉強中です
編集長からのメッセージ
ようこそ!『The COMM』Vol.3第3号「#online」です! この20年間、わたしたちは自分たちが消費しているメディア、そしてその消費方法の変化を見てきました。紙からデジタルへ、オフラインからオンラインへ。このような変化によって、情報や人とやり取りする方法が大きく変わったことは疑いようがありません。デジタル時代が到来し、多くのソーシャルメディアプラットフォームが作られました。その意図はすべて同じ——人とつながり続けるためです。 インターネット上に多くのメッセージや写真が飛び交っているにもかかわらず、人はいまだかつてないほどの孤独を感じている、ソーシャルメディアは、実際は問題であって、解決策ではないと主張する否定的な意見の人もいるかもしれません。人々はオンラインでのふるまいに関するカルチャーを作り出してきました。それには新しい言葉や行動を作ることも含まれます。しかし、こんな疑問が湧いてきます——現実世界ではどういう意味なのだろう? 例えば、誰かをオンラインでブロックした場合、現実世界ではどういうことでしょうか? 考え直してみると、『Black Mirror (ブラック・ミラー ※) 』っぽすぎる話ですね! ※新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化を描く英国のテレビドラマシリーズ。 一方で、情報共有の良い面はどうでしょうか? 人間はいつもコミュニティーの中で暮らしてきました。オンラインのコミュニティーだって同じです。TwitterとFacebookが現れる前、同じ興味を持つ人々が集まるインターネットコミュニティーがありました。否定しないでください! あなたも『The