ネオ原宿ガール
彼女は「カワイイ」。彼女はピンク。でも、Gwen Stefani (グウェン・ステファニー) のバック ダンサーではない。彼女はネオ原宿ガールだ! 『The COMM』が今まで見た中でもっとも「カワイイ」装いでキメた原宿ガールのイメージを再現してみたい――それも、全部一度に! このネオ原宿ガールはしたいことを何でもする。プレイリストに入ったJ-popのビート (もちろん、全部きゃりーぱみゅぱみゅ!) に合わせてプラットフォームブーツを高らかに鳴らして歩き回り、自分らしくピンクのファンタジーを生きている。ネオ原宿ガールこそが今の裏原の女王――ネオ原宿ガールはそれをみんなに知ってもらいたいのだ! Location: Harajuku Model:
ピンク男子
ピンクは性別と強く結びつけられた数少ない色の1つだ。ピンクと聞いて普通思い浮かべるのは、人形、フリル、ドレスなど、どれも女の子っぽいものばかりだろう。しかし、驚くかもしれないが、ピンクは元来男の子の色だったのだ! 実際に20世紀以前には、男の子はピンクを、女の子はブルーを着ていたのだ。しかし、何処か途中でピンクを女の子の色として推す動きがあり、グローバライゼーションの到来があって、後はみなさんも知っての通り。 今日、ピンクを着たら女の子っぽいという考えから、ピンクを身に着けることに強い抵抗を感じる男性もいるだろう。しかし、時代、そして考え方は、変わってきている。かわいいもの全てを表現するからという理由だけで、女の子だけものだと誰が言った? ピンクはパンクやストリートウェアのような異なるファッションには取り入れられないと誰が言った? 流行に乗り遅れないで! 青年よピンクを着よう! Location: Yoyogi Park Models: @buss.esan @kisara_washington Photographer: @choom.online Shoot
ピンクなパンク
サイバー風のグランジ ファッションを思い浮かべたとき、最初に思いつく色はピンクではないだろう。しかし、ヨシダ・ユウキさんはその意識を変えようとしている! 今キテるこのスタイリストは、『Blade Runner (ブレード ランナー) 』からそのまま飛び出してきたようなコーディネートをまとめ上げ、ピンクの風変わりで近未来的なイメージを見せてくれる。ヨシダさんは新宿の裏道をセットに選んだ。すすけた工業的な背景をアクセントとしてピンクに加え、イメージを作り上げるのだ。アシッド グリーンのオールバック——さあ、固定概念への反逆者の登場だ! (ただし、優しく夢のような照明と淡いピンクのアクセントを身に付けて。) ピンクはパンクになれないなんて、誰が言った? Location:
Wearing Maia
WEARING MAIA (ウェアリング・マイア) は東京を拠点とする未来的なファッションブランドだ。2013年、創設者兼デザイナーのMaia Lillford (マイア・リルフォード) さんは、「内面のぎこちなさを祝う」ためにアパレルのデザインを始めた。彼女のコレクションには、幾何学模様のスカートやベルボトムのパンツ、宇宙家族ジェットソンからインスピレーションを受けたペアルックなどがある。WEARING MAIAの美学は、まるでアンディウォーホルとのコラボレーションでエイリアンが世界をパステルカラーで見るようなものだ! このブランドがユニークなのは、その奇抜なデザインだけではない——すべての服は限定版の生地から作られており、一点一点がオリジナリティーに溢れている。この撮影では、アーティストとデザイナーのAdam Nathaniel
Dolly-olly-olly
これだけ安っぽくみせるためにかなりお金を かけてるの。 —Dolly Parton (ドリー・パートン) まさにドリーの言うとおり! 少しのドリーらしさと、たくさんの蛍光ピンク、少しのフィルム写真の魅力、最後にグリッターを加える——そうしたら何ができる? それは全く新しいタイプのカントリースタイル! とっても「カワイイ」感性を持つ1970年代のカウガールを想像してみて。そのカウガールは、ファッションの限界にいつもチャレンジし、ピンクの無限の可能性について教えてくれる。ぜひ写真を上のギャラリーからチェックしてください! Model: @choom.online Photographer: @anna.boat.prem Shoot direction: @anna.boat.prem Written
結ばれる
一部の人にとってはピンクは単なる色だけではない、言葉や世界を超えたものである。めるさんはまるで天使のようなイメージを披露し、そして古着ファッションと神様のような優雅さを通して、わたしたちにもっとも「DOPEなHOPE」を提供する。 自己紹介をお願いします。 める。結ばれる。会える神様。 1994.9.8 絶望や闇ではなく希望を、愛を。DOPEなHOPEを。ラブアンドピースじゃ世界は救えないのかもしれないが、あなたの世界は変えることができるかもしれない。世界中のひとりぼっちたちに愛と希望を。あなたはひとりじゃないと抱きしめるまでは、死ぬわけにはいかないから、わたしは今日も、愛に生きます。見つけてくれて、ありがとう。 あなたにとってピンク色とはどういうものですか? 魂、芯、幹、愛、希望 誰からファッションのインスピレーションを得ますか? その日の自分の脳内から 原宿のどんなところが好きですか? パンクでストリートなところ 将来の目標は何ですか? 世界中のひとりぼっちたちの希望の光になること。綺麗事を綺麗に届け続けること。 ピンク色のファッションマストハブ・アイテムを5つ教えてください。 CHANELのマトラッセバッグ、キティーのポシェット、キティーのデコライター、アンティークヘッドドレス、スワンキスの厚底靴 今日、ピンクレベルはどれぐらいですか? いつもマックス Location: Shibuya Model: @musubareru Photographer: @misa_kusakabe Direction, BTS photography: @choom.online Instagram Written by Choom.
ピンクのインフルエンサー5人
1. Manon Marguerite Manon Marguerite (マノン・マルグリット) さんは、シドニーに活動の拠点を置くデザイナー。中古の着物の生地を縫い合わせ、自身のブランド、STRAWBERRY SKIES (ストロベリー・スカイズ) の新しいデザインを創っている。Manonさんが強調するのは、エシカルなファッションだ。リソースの最小限の使用を提唱し、独立系デザイナーをサポートしている。4年程東京に暮らしていたので、ロリータ・ファッションや着物など、ジャパニーズカルチャーからインスピレーションを得ている。『The COMM』のインタビューでは、「全体的なテーマは柔らかさとファンタジー、女性らしさ」と語っている。彼女のデザインはまさにその通りだ! Instagram Image
ショッピングスポット ピンク
「ピンク」と聞いて、あなたは何を思いますか? まず真っ先に思いつくのが「カワイイ」だ。また、「カワイイ」と言えば「東京のストリートファッション」が浮かぶ… よし、買い物に行こう! 東京はピンク好きにとってまさしく天国だ。ピンクフリークスに応えられるお店がたくさんあるだけでなく、あなたが好きなタイプのピンクに応えられるお店もたくさんある。あなたの探すものが、愛らしいものでも、エッジがきいたものでも、ビンテージのものでも、あるいはミニマリスト向けのものでも、東京——もちろん『The COMM』も——あなたの要望をカバーする。東京の「ピンク」を探しに行こうか? MILK・原宿 1970年原宿に創業したMILK (ミルク) はエレガントで女性らしいジャンルの最も信頼できるアパレルだ。もしも少し気軽なピンクが欲しいなら、ここをチェックしてみてください。MILKは、外装も内装も白と少しのフリルをまとった、とてもシンプルなお店である。(原宿だって、フリルは必要!) MILKのファッションは、他のお店に比べて少しだけ洗練している。一般的なロリータショップでは見られるなんて思ってもいないようなプリントを扱っている——例えば、ネオンのクラゲやピザを食べる天使みたいな。柔らかくてガーリーなピンクのコーディネートを探しているなら、このショップに間違いない。シルクキュロット、ポンポン付ふわふわコート、虹色の貝殻の形をしたバッグなどを探しているのであれば、MILKが最適だ。 Website Instagram Image courtesy of MILK. Image
編集長からのメッセージ
ようこそ! 『The COMM』Vol. 2 第4号「PiNK!」です! 日本のストリートファッションについて考えてみてください。では、原宿のことを考えてみましょう。何が思い浮かびますか? やりすぎなファッションに身を包んだ10代の若者たちでしょうか? 最新のトレンドに溢れた竹下通りに立ち並ぶショップ? しかし最も多いのは…おそらくピンク色でしょう! 90年代に世界の舞台でのデビューを果たして以来、原宿にはかわいくて女性らしいイメージがあります。しかし、「カワイイ」ファッションと、そのピンクとの関係性はどのように変わってきたでしょうか? 原宿を頻繁に訪れるファッショニスタは、今も全身ピンク色なのでしょうか。 『The COMM』で日本のストリートファッションについて語るとき、「原宿ファッション」という用語は使いません。ピンクのステレオタイプ的イメージを想起させるからです。「ふわふわ、女性らしい、かわいい」、そしてたいてい日本の10代の女の子が着るもの、というイメージです。確かに、ストリートファッションを愛する人々のなかには、頭からつま先までピンク色のコーディネートを着る人も多くいます。しかしストリートファッションには様々なスタイルが含まれていて、わたしたちはそれらを表現したいのです。今号では、一般的にイメージされる「原宿」という概念を分析し、アップデートしたいと思います。 わたしたちは今号を2つの部分に分けました。「トラディショナル・ピンク」と「オルタナティブ・ピンク」です。 「トラディショナル・ピンク」では、皆さんにも馴染み深いであろうピンクのイメージを楽しみます。注目するのはピンクのファッショニスタ——つまり、皆さんご存知かつ大好きな「カワイイ」、の感覚でピンクをワードローブに取り入れている人たち。また、ピンクを世に送り出す人々にも注目します——つまり、ピンクをブランドの美学として取り入れているショップです。アイテムを販売するだけでなく、ショップのインテリアによっても、ピンクをレベルアップ。ピンク、ピンク、もっとピンク——そう、これまでわたしたちが愛してきたように! 「オルタナティブ・ピンク」は、「トラディショナル・ピンク」とは対照的です。少し違ったアプローチをとるコミュニティメンバーを紹介します。「原宿ファッション」の典型的なイメージとは異なる解釈の可能性を探る撮影もあります。 多くのインフルエンサーは、コミュニティーが見せるファッションの多様性を世界に紹介するために、異なる解釈に取り組んできました。「ピンク」の様々な解釈を紹介し、誰も見たことがないような「ネオ原宿ガール」を提示したいと思います。かつての「原宿ガール
Spank!
SPANK! (スパンク!) ―—いらっしゃいませ、時間が止まったこの店へ。「時はいつで止まっているの?」だって? ヒントを差し上げましょう。Madonna (マドンナ)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やミックステープといえば