ストリートウェア…でもカワイくなれる!
今号で紹介したストリートウェアのファッションは、ロリータやフェアリー系、デコラといった、以前に特集したファッションとはかけ離れている――しかし、今こそ試してみる時だ! 自分の心地良い世界から踏み出してみよう。スウェットシャツとトラックスーツの、同じく心地良い世界へ。『The COMM』の特集や撮影で取り上げたアイテムは、あなたの今のワードローブとも組み合わせやすい。 ストリートウェアというカルチャーは、暗い色が支配的だ。基本的には、ブラック、ブラックと…さらにブラック! より生き生きした色を加えたい。アクセントカラーを1つ取り入れる、ということは忘れて、コーディネート全体をカラフルにしたらどうだろう? 全身FENDIの代わりに、上から下まで花柄はどう? ストリートウェア
The Casual
『THE CASUAL (ザ・カジュアル) 』でカジュアルに。『THE CASUAL』とは、東京発信の国際的なストリートファッションとカルチャーの世界に浸れる「ソーシャル・エンターテイメントのハイブリッド」のことだ。 「ソーシャル・エンターテイメント」って何?と思うだろう。そう来るだろうと思っていた。だって、きっとわたしたち自身も同じように尋ねただろうから。 そこで「ソーシャル・エンターテイメント」について少し調べてみた。 「ソーシャル・エンターテイメント・ハイブリッド」とは、ソーシャルメディアにライフスタイルやカルチャーを融合して、より魅力的なオンライン上での体験を提供すること。 『THE CASUAL』を作り出した Reggie Casual (レジー・カジュアル) は、彼のYouTubeチャンネルの視聴者に、ストリートファッションに対する全く新しい視点を提案している。その先にあるのは、ストリートファッションとカルチャーの幅広く世界的なコミュニティや、表現の自由の発展だ。 配信内容は多岐に渡っており、ストリートファッションの歴史から、日本人デザイナー藤原ヒロシが手がける「The
Banny
厳選されたヴィンテージアイテムで有名な、裏原にあるお店「BANNY (バニー)」をチェックしてみてください。 LAカジュアルやアメリカーナグランジ、そして時にはファーコートなど、アイテムを見る目は確か。過去のトレンドから選ぶことによって、BANNYは現在のトレンドを掴む。オーナーのまいなさんに、クールなコーディネートや輝くグリル (歯のアクセサリー)、また「BANNY」での経験について聞いた。 Location: Banny @banny_store Model: @mainaiimura Photographer: @misa_kusakabe Direction, BTS photography: @anna.boat.prem,
様々なストリートウェアを紹介
ストリートウェアは、最近ファッション界でいっそう人気が出てきている。カジュアルで日常的なファッションと見られていたが、ハイファッションに登場するまでに進化した。今やストリートウェアは、最も人気のあるスタイルの1つだが、用語そのものはわかりにくい。ストリートウェアの分類に入るファッションは様々で、それに関連するサブジャンルも色々ある。 ストリートウェアは国によっても異なる――東京のコーディネートは、ロンドンやニューヨークなどで見られるものとは大きく異なるのだ。しかしここでは、わかりやすくするために、主なストリートウェアの種類と、その特徴やアイテム、ブランドなどに分類した。「スケート」、「テックウェア」、「ハイファッション (HYPEBEASTとも言う) 」だ。しかしながら、 ストリートウェアの種類は多様なので、ぜひたくさんのインスピレーションを得るために、ぜひデザイナー名、または都市名で調べてみてほしい。 スケートファッション その名の通り、世界中のスケーターのカルチャーによって普及した。スケートカルチャーが生まれたカリフォルニアに、このファッションはその端緒を発する。スケートボードは、当初は、波のない期間に何か他のことをやろうとしたサーファーによって作られたという。だからスケートスタイルは、もともとはアメリカのサーファーファッションから大きく影響を受けている――グラフィックデザインのTシャツやベースボールキャップ、短パンに注目した、カジュアルでリラックスしたコーディネートだ。 それからファッションが進化しても、このスタイルの基本的な信条とカジュアル感は変わらなかった。一番オリジナルに近いのは、夏のスケートファッション――グラフィックTシャツとベースボールキャップ、ワイドレッグショーツ、そしてVANS (ヴァンズ) という典型的なスケートスニーカーが、主なコーディネートだ。冬もコーディネートはカジュアルだが、パーカーやゆったりとしたカーゴパンツ、フランネル、ビーニーを合わせる。気候にかかわらず、カリフォルニアの夏のリラックスした精神を体現する、落ち着いた個人的なコーディネートが、このファッションの目標とするものだ。 通常、スケートスタイルはグラフィックTシャツやスローガンの書かれたキャップなどを通じてユーモアを取り入れたり、ポップカルチャーに言及したりする。カジュアルな態度で、楽しく遊ぶことが重要なのだ。そして、これによってファッションは面白くて個性的になる。簡単で頼りになるおすすめのコーディネートは、お気に入りのバンドやテレビ番組、またはクールなロゴが入ったTシャツ、DICKIES (ディキーズ) のズボン、ベースボールキャップ、VANSのスニーカーだ。 おわかりのように、間違いなく、スケートファッションの同義語と言えるブランドが存在する。わたしの心にまず浮かぶ2つは、VANSとDICKIESだ。他のブランドとしては、CARHATT (カーハート) やSTUSSY
HIP-HOP + ファッション
亡きTupac Shakur (トゥパック・シャクール) はバンダナを。TLCは大きめのボトムスからTOMMY HILFIGER (トミーヒルフィガー) のボクサーパンツを覗かせたり、コンドームをちりばめたオーバーオールを着てみたり。アイコン的存在のLil’ Kim (リル・キム) は、頭の先からつま先まで真っ赤な服で——赤い髪、赤いファーコート、赤いファーのビキニ——『Crush
帽子狂
コーディネートの仕上げに、素敵な帽子よりもいいものなんてあるだろうか。 ストリートウェアとなると、選択肢はキリがない。ビーニー好きや、バケットハットマニア、ストラップバックキャップやスナップバックキャップに夢中、あるいは単純にハットが大好き――あなたがどれであろうと、必ず気に入る帽子が登場するはずだ。 Model: @kisara_washington Photographer: @kotetsunakazato Direction, styling, BTS photography: @anna.boat.prem @choom.online
編集長からのメッセージ
ようこそ! 『The COMM』Vol. 2 第2号です! わたしたちは日本のストリートファッションシーンに存在する、他のスタイルにも手を広げてみようと考えていました。『The COMM』が普段特集しているファッションの対極にあるのがストリートウェア。だから今号は、このファッションで試していきます。 定番のブランドは、OFF-WHITE (オフワイト) やUNDERCOVER (アンダーカバー)、WTAPS (ダブルタップス)
フォロー必須 ストリートウェア界のインフルエンサー5人
『THE CASUAL (サ・カジュアル) 』は、日本のストリートファッションをテーマとする頼れるYouTubeチャンネルだ。そのカルチャーや、究極のショッピングガイド、ストリートファッションブランドの最新情報に関する動画を毎週配信している。 Reggie Casual (レジー・カジュアル) のチャンネルを観たら、ストリートファッションの世界をいっそう深く探求したくなるだろう。以下に紹介するのは、ストリートファッションカルチャーの世界への導入となるような、インフルエンサーやYoutuberたちだ。 1. 「Frugal Aesthetic」 | Youtuber