8人のおしゃれな悪役
彼女たちは性格は悪いかもしれないが、悔しいことにファッションセンスは抜群に良い! 映画の悪役が最高の衣装を手に入れ、ヒーローが手に入れられないのは不公平だ。おそらくそれは、ラテックス、革、そして悪が最高に邪悪な組み合わせを作り出すからだろう。認めよう、わたしたちが愛さずにはいられない悪役キャラ、『The Devil Wears Prada (プラダを着た悪魔)』のMiranda Priestly (ミランダ・プリーストリー)、『Never Say Never Again (ネバーセイ・ネバーアゲイン)』のFatima Blush (ファティマ・ブラッシュ)、『Mean Girls (ミーンガールズ)』のRegina George (レジーナ・ジョージ)はいつ見ても最高にスタイリッシュだった。悪役がおしゃれなファッションを着こなしているダークサイドへようこそ。
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Sharpay Evans
テレビ映画『High School Musical (ハイスクール・ミュージカル) 』のSharpay Evans (シャーペイ・エヴァンス) は、幼い頃から常に主役の目立ちたがり屋でわがままな女王様。高校のホールはまさに彼女のために用意された煌びやかなランウェイだった! 彼女は最高の衣装、最高の詩、最高の曲を求めていた。ダイヤモンドのティアラ、ラインストーンのスターネックレス、スポットライトの明るい光を遮る大きなサングラス、そしてピンクが彼女のこだわりのスタイルだ。自分が望むものを手に入れるためなら他人を切り捨てることもいとわない。そう彼女の名前「Sharp (ナイフのように鋭い)」のように。
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The Goblin King
1986年のファンタジー映画『Labyrinth (ラビリンス/魔王の迷宮)』でゴブリンの世界を支配する魔王ジャレスを演じたDavid Bowie (デヴィッド・ボウイ) は、ゴブリンがいかにセクシーでファッショナブルであるかを証明した。赤ちゃんを連れ去った、エキセントリックなフリルのブラウスとマントを身に纏ったこの悪役に誰が腹を立てることができるだろう? 脚にぴったりフィットしたパンツと歌舞伎の要素を取り入れたワイルドな髪型やメイクは、副業でロックスターをしている城主を思わせる。
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Regina George
Paris Hilton (パリス・ヒルトン)、Nicole Richie (ニコール・リッチー)、Playboy Bunnies (プレイボーイ・バニー) からファッションのヒントを得ているRegina Georgeは、Y2Kティーンエイジャーの代表的な存在だ。なんて素敵なの! Regina Georgeは人間の姿をした悪魔のような女の子だけど、ファッションセンスは抜群。Reginaのワードローブには、ミニスカート、スローガンプリントのタンクトップ、そしてJUICY COUTURE (ジューシークチュール) のトラックスーツがズラリと並んでいる。言うまでもないが、水曜日にピンクを着るのが彼女のルール!
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Cruella De Vil
黒と白よりも優れた色の組み合わせを挙げてみて——直ぐには思い浮かばない? 最も魅力的な悪役ランキングの1位は、1996年に『101 Dalmatians (101匹わんちゃん)』の実写映画でGlenn Close (グレン・クローズ) が演じたCruella De Vil (クルエラ・ド・ヴィル) と言っても過言ではないだろう。何故って? 毛皮のショール、ビーズが施されたオーガンザ生地のガウン、ダチョウの羽の飾り、そしてアクセントの真っ赤な口紅はまさに悪役スタイルの代表だ。毛皮をこよなく愛する彼女のファッションは、毛皮が究極の美として称えられていたハリウッドの黄金時代の影響を大きく受けている。もし彼女のスタイルを再現したいなら是非フェイクファーで。
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Bellatrix Lestrange
肌を露出したデザインのレースのドレス、革製のコルセット、高く盛った髪。ハリー・ポッターシリーズのBellatrix Lestrange (ベラトリックス・レストレン) は、見ているだけで心がかき乱される邪悪なゴシック魔女だ。マグル (魔力を持たない人間) を殺害することは、彼女にとっては日常茶飯事。かつては魅力的な魔女だったが、14年間の牢獄生活の結果、やつれた老婆のような魔女へと変貌した。昔ながらの魔女のファッションにうんざりしていた女優のHelena Bonham Carter (ヘレナ・ボナム・カーター) は、Bellatrixのセクシーな衣装のデザイン決めに一役買った。スリザリンの評判は最悪だが、ファッションに関しては寮ポイントをあげるべきだろう。
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Miranda Priestly
『The Devil Wears Prada』のMiranda Priestlyの下で1年働けば、好きな雑誌編集社で働くことができるだろう。この鬼編集長が新しいコレクションのキャンセル指示を出すときは少し唇をすぼめるだけ。彼女はおそらく映画史上最も穏やかで威圧的な悪役だ。グレーヘアー、大胆なステートメントジャケット、パッと目を引く派手なアクセサリーは時代を超越した魅力を放っている。衣装デザイナーのPatricia Fields (パトリシア・フィールド) がMeryl Streep (メリル・ストリープ) の衣装に選んだのは、VALENTINO (バレンティノ)、FENDI (フェンディ)、DONNA KAREN (ダナキャラン)、そしてもちろんPRADA (プラダ)。「もういいわ!!」
Image courtesy of James Bond Website.
May Day
ファッションアイコンとして知られるGrace Jones (グレイス・ジョーンズ) は、映画『A View to Kill (007美しき獲物)』で冷酷なボディーガードを演じた。おかしな話だが、May Day (メイ・デイ) のジェンダーニュートラルなスタイルは、Jones本人のパーソナルスタイルとほぼ変わらない。オーダーメイドの赤いショール、黒い肌に密着したボディスーツ、レッグウォーマー (80年代には欠かせないアイテム!) を身に纏い殺しを遂行していく。May Dayの肩パッド入りの衣装、高い頬骨、角刈りヘアーと完璧なスタイルは、彼女が決して手を出してはいけない人物だと知るには十分だろう。
Image courtesy of Unleash the Jargon.
Marquise de Merteuil
最後は——再びGlenn Close。1988年のロマンチックドラマ『Dangerous Liasons (危険な関係)』のオープニングシーンは、21世紀のYouTube動画『Get Ready With Me (私と一緒に準備しましょう)』の18世紀バージョンのようだ。Marquise de Merteuil (メルトゥイユ侯爵夫人) は、パステルカラー、ベル型のガウン、リボン、真珠で着飾っている——悪者が普通はしないファッションだ。 彼女のワードローブはロリータのロココ様式のファンタジーの世界が広がっている。だが、Merteuilの宝石で飾られたコルセットを見くびらない方がいい。おとぎ話のような衣装で本当の姿を偽る最低な悪女なのだ!
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革、レース、スタッズなど悪役の定番アイテムを、『The COMM』の純粋な悪だけど、とてもファッショナブルなチェックアイテムとして紹介した。しかし、今回のレポートで、Y2K、PRADA、ペチコートも破壊的な魅力があることが証明された。あなたが選ぶ最もスタイリッシュな悪役は誰ですか? 下記のコメント欄でぜひ教えてください!
Written by Ash, translated by Michiyo.