8月 2021

1997年に青木正一氏は、日本のストリートファッションを紹介するための世界的な雑誌となる『FRUiTS』を創刊した。ところが2017年、創刊以来ずっと日本のストリートファッションを記録しつづけてきた同誌の休刊が発表される。「オシャレな子が撮れなくなった」 という青木氏の発言が伝えられるとネット上で大騒ぎになる。『The COMM』も含めた誰もが、氏の言葉の真意を明らかにしてほしいとコメントした。クールなファッションの人は、もはやいないということ? それとも、ストリートファッションは超ダサくなったから、青木氏はもうスナップを撮る気が湧かなくなったのだろうか。 『FRUiTS』誌 は青木氏の初めての雑誌というわけではなかった。実際、彼は1980年代から90年代にかけて『STREET』誌を数年間手がけた後、活動の拠点を東京へ戻すことにした。『STREET』や『FRUiTS』、『Tune (『FRUiTS』 の後に出版) 』。これらの雑誌のコンセプトはストリートにおけるサブカルチャー的ファッションを記録することだった。ファッションは、もはやファッションショーだけに限定されたものではなく、上流階級の目を楽しませるだけのものでもないことに青木氏は気付いたのだ。ファッションとは、着る人自身の心をストリートにおいてリアルタイムで表現するもの。東京の若者の愉快でフレッシュなファッションは、世界中の人々の注目を集めた。日本での雑誌の人気が高まりつづけるなか、イギリスのPhaidon社が『FRUiTS』からのベストショットを集めた写真集を出版した。幅広い読者層を想定して英語に翻訳されている。こうして『FRUiTS』は多くの人々に知れ渡っていった。時代の変化と共にインターネットが普及すると、『FRUiTS』からのスナップがLiveJournal (※) のようなフォーラムで広まり、Tumblrでは数えきれないほどリブログされるようになる。『FRUiTS』のデジタル化はすでに始まっていた。 ※ブログサービス名   Image

バーチャルリアリティをこれ以上バーチャルに創り出せないと思ったなら、Vtuberの登場だ! 英国出身で現在日本に住んでいるVtuberのHoshi (ホシ) さんはライブストリーミングプラットフォームのTwitchで動画配信をしている。Hoshiさんは自身のカワイイアバターとカッコイイコンテンツ (フォロワーに本の読み聞かせをする) で、自分を他の人たちから際立たせてている。彼は熱心なファンを得ており、『The COMM』はこのバーチャルの専門家と仮想現実について話し合った。   自己紹介をお願いします。 こんにちは、Hoshiです! イギリス出身ですがいまは日本に住んでいます。『The Fairy-Prince of

これは現実? それとも全部が夢の世界? サイコサスペンス映画『パプリカ』(2006年) からヒントを得て、現実と夢の世界の境界線をぼかしながら時空をまたぐ。この真っ赤なトップスにサブリナパンツ、そして不気味な蝶のビジュアルに見覚えはないだろうか。これはパプリカの姿を再現したものだ。DCミニ (他人の夢を覗くことができる装置) と、シュールで気味の悪いパレードは抜きのね。場違いな、活気溢れる東京の街で撮影しているパプリカに、ぜひ聞いてみたい。今回は、どんな現実にたどり着いた?     Model: @evil.buddha Photographer: @choom.online Styling: @choom.online Written by

Jillian (ジリアン) ことPixielocks (ピクシーロックス) は、YouTubeで活躍中の超カラフルなインフルエンサーだ。彼女がおりなすデザインとスタイルは、とにかくカラフル。しかも、このインフルエンサーは虹とキラキラだけではない。人々が安心できる空間づくりとメンタルヘルスの問題にまつわるネガティブなイメージの一掃をめざし、自らのプラットフォームからメンタルヘルスの不調について語る。オンライン、オフラインどちらにおいてもPixielocksのミッションはファッションやコミュニティについての話題と、後ろめたさを感じる必要なく彼女らしくあることの発信だ。   自己紹介をお願いします。 初めまして! わたしの名前はJillian Vessey (ジリアン・ベッシ―) 。みんなからPixie (ピクシー)

人生はオンライン上だともっと楽しいもの。クリエイティブな自由とデジタルの知識を駆使して、自分自身もデジタル化してみない? 自撮りにフィルターをかけるだけじゃないよ。デジタルアーティストは、現実世界の制約から解き放たれた自由な世界を創造するのだ。さあ、このままスクロールして、トップデジタルアーティストたちの世界にログインしよう!   Image courtesy of 2ynthetic via Instagram. 2ynthetic 寒々としたシルバートーンにミニマルなファッションの組み合わせ。2050年の病院の廊下で撮ったような写真。2nytheticさんのInstagramの、不気味なほどリアルな写真は、本物と3Dの境界線が曖昧だ。ゾッとするくらいに無機質でがらんとした空間と、ロボット人間のセルフィー。その中に、目に見えるものだけではない2yntheticさんの魅力がある。スポーツちっくなサイバーファッションをしているのか、それともヒューマノイドを完璧に再現しているのか。誰にも分からない! 確かなことは、2yntheticさんは、まさに未来っぽいものを作り出すことに自信があるってこと。 Instagram   Image courtesy of

特にロックダウンが普通の状態となっている今日においては、「日常生活が全くつまらない」ということがある。仕事と学校、そしてキャリアアップのすべてが自宅で済んでいるからだ。しかし、はっきり言ってしまえば変化しないものもある。その優先順位はともかく、誰でも面白いこと、食べること、そして寝ることを望んでいるものだ。友達とフォートナイトのゲームをすることであろうと、Instagramの投稿からひらめきを得ることであろうと、オンライン上には格別な楽しみがある! カスタムメイドキーボードのマエストロであるTokyo Keyboardとの、SNSからインスパイアされたこのコラボ撮影会を見てほしい。     Model: @choom.online Photographer: @tokyo_lioness Photo editing: @choom.online Styling: @choom.online Make-up: @tokyo_lioness Custom keyboards:

パステルカラーに夢中なコミュニティーの愛が向けられるのは、洋服だけとは限らない! 例えばPRETTY SOUR (プリティー・サワー) のデザイナーであるLaura Brown (ローラ・ブラウン) さん。彼女は自宅を色とりどりのガーランド、フェアリーライト、そして自分で彩色したソープディスペンサーでいっぱいの「カワイイ」ワンダーランドに変えてしまった! 彼女の自宅はもはや単なる家ではなく、自分のアイデアを育てるための聖域なのだ。『The COMM』は彼女にデザイナーとしての人生と夢のリフォームについてとことん語ってもらった。   自己紹介をお願いします! カラフルファッションのデザイナーのLaura

せっかくの楽しい時間を台無しにしてしまうのはお天気だけじゃない。雨が降っても降らなくても、安全な場所はあなたの心の中にある。さあ、外の新鮮な空気を取り入れよう! お気に入りのGUNNE SAX (ガニーサックス) の服を着て、かわいいバスケットと、友達と一緒に食べる美味しいおやつも用意して。レジャーシートを敷いたら自分だけの隠れ家の完成。どこにいても居心地よく過ごしましょ!     Models: @ebunnybee @tokyophotogirl Photographer: @choom.online Styling: @choom.online Assistance: @keishimoya

買い物は時にストレスとなる。だからこそ、ブランドは顧客が気持ちよく過ごせるような空間を作ることが大切だ。オルタナティブファッションコミュニティーにとって、ベッドルームは神聖で安全な空間であり、そこから初めて探求が始まる。あなたの単調な買い物のルーティンを変えてくれる、最高に居心地の良い「ベッドルーム系」ショップをいくつか紹介しよう。   Image courtesy of @mio_daidai via Instagram. Mio Dai Dai 高円寺にあるキュートなカントリースタイルのこのヴィンテージショップは、ミュージカルアニメのキャラクター、Raggedy Ann and

みみたさんの部屋は、こんまりさんのポリシーには反するかもしれないが、パステルカラー好きにはたまらない空間だ。ベッドルームのデザインには、機能性、快適性、美的センスが欠かせない。そして、みみたさんの部屋はそのすべての条件を満たしている。想像してみて。ふわふわのテディベアのぬいぐるみ、イチゴのシーリングランプ、様々な形や大きさのパステルカラーの小物が至るところに飾られた部屋を。さあ、扉を開けて。みみたさんのゆめかわいい世界へようこそ。   自己紹介をお願いします。 みみたと申します。三度の飯よりかわいいものが好きで、自室や洋服、カフェなどの写真をインスタグラムに投稿しています。自他ともに認めるピンク狂いです。かわいいは生きる糧。 ご自身のパーソナルスタイルをどのように表現しますか? 最も分かりやすいものは、ファッションですね。ファンシーでメルヘン、ラブリーでゆめかわいい。甘くてピンクでとびきりキュートな、キラキラとしたものが好きなので、そのまま服装に反映しています。自室も同じくです。 みみたさんはどなたからスタイルのインスピレーションを受けましたか? 特に「この人!」という方はいらっしゃらないです。自分の好きな服、好きな雑貨を集め続け、自分が可愛いと思うファッションやお部屋作りを追求していった結果、今のようなスタイルが出来上がりました。ただ、インスタグラムで色んな方の可愛い投稿を見て、刺激を受けることはよくあります。     みみたさんのベッドルームは素晴らしいですね。ぬいぐるみやかわいいインテリアを部屋のいたるところに置いていますか? ありがとうございます。雑貨類は部屋の隅から隅まで、置けるスペースがあれば置いています。空いている空間があるととにかく物で埋めたくなってしまうんです。空白恐怖症とでも言いましょうか…(笑) 空白恐怖症になったきっかけは何ですか? みみたさんは何もない空間を不快だと感じているのでしょうか? きっかけ…は特にないですね。部屋を可愛く模様替えし始めた当初は、今ほど「空白のスペースを無くしたい! 可愛いもので埋めたい!」とは思っていませんでした。それがいつの間にか、部屋をより一層可愛くしていく段階で徐々に空白のスペースが嫌に… (笑) 不快、とまでは思いませんが、自分の部屋はできるだけ可愛いもので埋め尽くしたいと考えています。 何かテーマがありますか? 明確なきっかけと呼べる出来事は無く、数年前からじわじわと「部屋を可愛くしたい」という気持ちが高まり、少しずつ手を加えていきました。ただ、インスタグラムで他の方のかわいいお部屋を見て、影響を受けた部分はありますね。テーマは特にないです! 決めてしまうと、それに固執して悩んでしまうので。     ぬいぐるみを集め始めたきっかけは何ですか? みみたさんがぬいぐるみを買う際に、よく利用しているお店はありますか? 実のところ、ぬいぐるみはそこまで所持していないんです。むしろ、これから棚の上やベッドの上をぬいぐるみで埋めたくて、どこで買おうか画策している最中です。 集める理由は、シンプルに「かわいいと思ったものを自分のものにしたいから」「部屋がかわいいもので溢れれば溢れるほど幸せな気持ちになるから」です。利用するお店は特に決まっていないです。 かわいいもの集めが好きだと気づいたのはいつですか? 小学生の頃です。ただ、これもきっかけとなったエピソードはないですね。物心ついた頃には、ファンシー雑貨店に定期的に足を運び、女児向けのファンシー文具を買っていました。お気に入り度が高い文房具ほど使わずに新品のまま大事にとっておいてましたし、部屋に飾ったりもしていましたね。小学生の頃から趣味と気質が変わっていないみたいです。 みみたさんの大切なアイテムを教えてください。 これ、すごく難しい質問ですね…。お気に入りのものが沢山ありすぎる。しいて言えば、ピンクのドレッサーが大切なアイテムです。アイテムというか家具ですね。通販サイトで購入しました。元々ドレッサーを持つことに憧れていて、でも普通のものでは物足りない。そう思っていた時に、かわいいピンクのドレッサーを見つけて一目惚れしたのが購入した理由です。     コレクションを増やすのに大変だと感じることはありますか? 値段は気にされますか? 以前はプチプラでかわいい雑貨やアクセサリーのチェーン店がいくつかありましたが、それらのお店が無くなってしまってからは、まずかわいいアイテムを見つけること自体が割と大変ですね。値段は、一目惚れしたもの以外は気にします。 パーソナルスペースの飾り方は、ご自身のパーソナルスタイルに繋がっていると感じますか? 繋がっていますね。ファッションに関して言えば、部屋と同じくらいピンクピンクしているし、フリフリキラキラなお洋服が大好きでよく着ます。部屋とファッションが完全にリンクしていると言っても過言ではないです。 みみたさんにとって自分の部屋とは? 人の目を一切気にしないで自分の「好き」「かわいい」をめいっぱい詰め込むことができる、誰にも干渉されない私による私のためのお城です。キラキラした大切な宝物で溢れていて、いつでもワクワクとトキメキを味わうことができる場所。360度どこを見ても「好き」に囲まれているので、癒しであり安心する空間ですね。   Instagram Introduction