@kirakirananiku
2017年のディベート「原宿は死んだのか?」は、デコラのように愛されているストリートファッションが消えていっていることを多くの人に納得させたが、はるきゅ (@kirakirananiku) さんのようなTikTokスターはその逆を証明し続ける。このカラフルなファッションのファンたちは、音楽に合わせたロパクやダンスの動画で成功している。キッチュなレインボーレイヤーや黄色い髪、ステッカーを散らしたチークで知られているはるきゅさんは、原宿のファッションコミュニティーで活躍するメンバーで、Girl (ガール) と言う原宿サークルのイラストレーター。TikTokの日本のストリートファッションガールとしての経験について、はるきゅさんにインタビューした。 TikTokに投稿し始めたのはいつですか? なぜこのアプリに興味を持つようになったのですか? TikTokを投稿し始めたのは2019年10月からです! ですが、初投稿より前もTikTokに挑戦したり遊びで撮ったりはしていました! かなり前からシンプルに流行ってたから見てたのですが、自分でもやろうと思ったのは本当に最近のことでした。 どのような動画を作るのが好きですか? 動画は完全に自己満でやっているので、自分がやりたいもの、楽しく出来るものを撮ってます! ご自身のファッションをどのように説明しますか? ファッションに詳しくない方には原宿ファッション、ファッションに少し詳しい方にはデコラと説明しています! チープなアクセサリーやおもちゃを身につけ、ジャンルやカラーなどにルールのない自分らしさが存分に出せるファッションだと思っています! TikTokが、日本のストリートファッションに興味がある人にとって、新しくてとても刺激的なプラットフォームである理由は何だと思いますか? TikTokでは、ファッションやおもしろ動画、音楽など興味のあるものから、興味のないものまで本当に様々に流れてます。良い意味でも悪い意味でもいろんな動画が見れるからなのかな、と思います。 日本のストリートファッションの定番であるデコラは、TikTokのような新しいソーシャルメディアでどのように受け入れましたか? デコラは日本そして原宿の中でも有名なファッションと思っていましたが、TikTokではかなり知らない人も多く、良い意見や悪い意見さまざまなものを頂きます。やってみたい! だったり、やってみました!
Ariel IRL
Windows95のロゴ、Microsoftペイント、ダイヤルアップ接続音——これはまさに90年代のレトロフューチャー。日暮れやネオンピンク、映画『Tron (トロン) 』からインスピレーションを得た車などは、ノスタルジックな気持ちを生じさせる (自分で体験したかどうかに関係なく)。TumblrはZ世代の先駆的な美的感覚を生みだした——例えば、Seapunk (シーパンク) やVaporwave (ヴェイパーウェイヴ) などのファッション。わたしたちのモデルは、レースアップのコルセットと魚のうろこのレギンスを、海にインスパイアされたアクセサリーと水から上がったばかりのようなメイクと合わせ、レイブのためにおめかししたマーメイドとして、オンラインのサブカルチャーにオマージュを捧げる。 Model: @tokyokittendoll Styling: @tokyokittendoll Photographer:
太田 晴也
成功したインスタグラマーは、それがモデル、メイク、出版に関わる仕事のいずれであってもトレードマークを持っている。そこであなたに問いかけたい。もし、あなたが一通りのことを少しずつ試したとしたら、その全てをバズらせることができるだろうか? それをこなす人物が、太田晴也さんだ。彼はInstagramやTikTok向けにさまざまなコンテンツを制作し、そして独自のe-boyの「ブランド化」に成功した。e-boyの特徴は、輪郭のはっきりした顎、センターで分けた髪、「セクシー」なポーズだが、太田晴也さんは違う。彼のInstagramのホーム画面は彼のプロフェッショナルな作品のポートフォリオであり、TikTok動画は、より実験的でレトロを基調とした——例えば、VHSエフェクト、古いカメラ、80年代の音楽を使用——芸術的なビデオ編集をメインとしている。 太田さんは、ネオンカラーのふんわりヘアー、明るい色のポロシャツと黒のだぶだぶのトラックスーツを組み合わせた個性的なスタイルで知られている。彼はモデル、DJ、メイクアップアーティスト、そしておしゃれなサロンLess Is More (レスイズモア) のヘアースタイリストとして働いている。彼のInstagramをチェックすれば、Salvador Dali (サルバドール・ダリ) の絵画『記憶の固執』にインスパイアされた、きらきらと輝くアイメイクのような印象的な作品を見つけられるだろう。抽象芸術を連想させる彼の作品は、斬新で称賛すべき若者文化と言える。彼は、『Vogue』や『NuméroTokyo (ヌメロ・トウキョウ)
Gen Zee-girl
1995年。Windows 95が発売された。『Jumanji (ジュマンジ) 』が大ヒットとなった。そして新しい世代——赤ちゃんのジェネレーションZ——が登場した。ネットのカルチャーは、テクノロジーとノスタルジアを求める気持ちを生み出し、新しい流動性のアプローの種をまき、オンラインでのファッション革命を引き起こした。Tumblrを通して、若いミレニアル世代はVaporwave (ヴェイパーウェイヴ) とSeapunk (シーパンク) を生み出した。一方、現在ではZ世代がTikTokを通してe-girl (イーガール) を生み出している。つまり、Z世代が生んだe-girl
@ohso kawaiixoxo
TikTokスターという言葉を聞くと、わたしたちのほとんどはアメリカのe-girlとe-boyを想像するでしょう。何と言っても、このアプリはZ世代のソーシャルメディアのメッカとして名を馳せている。しかしそれは、Z世代だけがこのアプリで活躍しているという意味ではない! @ohsokawaiixoxo、別名Sarah (サラ) さんは30代のオーストラリア人ティックトッカー。可愛く振り付けされたダンスと、ピンクや「カワイイ」もの全てを愛していることで知られている。Sarahさんは自身のスタイルをカジュアルなフェアリー系と表現する。動画ではLISTEN FLAVOR (リッスンフレーバー) や6%DOKIDOKI (ロクパーセントドキドキ) などの厚底スニーカーやニーハイソックスのように、カラーブロックで大胆に主張するアイテムを着用したSarahさんを見ることができる。現実の日常生活では実用的な服を着る必要がある一方、ソーシャルメディアは彼女にとって偽りなく自分自身を表現できる場所となっている。 未だにとても感激しています
考察: 非難? それとも建設的批評?
LiveJournalからInstagramまで、ストリートファッションコミュニティーは、常にオンライン空間を大切にしてきた。わたしたちのファッションチョイスは現実世界で常に歓迎される訳ではないとわかっているので、このような空間で肯定感と開放性を育んできたのだ。コーディネートをCGLのような画像掲示板に投稿し、Facebookで語り、Twitterで投稿をシェアして、このグローバルなファッションコミュニティーは、より親密なものとなった。しかし、投稿やコメントがいつもコミュニティーの理想に沿っていた訳ではない。そのようなとき、コミュニティーのメンバーはアドバイスをすることで解決しようとしてきた。しかし、わたしたちは常に正しい方法で取りかかれていただろうか。非難をするべきだったのだろうか、それとも建設的批評をするべきだったのだろうか。 批評とは、本来は否定的なことではない——ソーシャルメディア時代における要とも言えよう。あなたもかつて経験したことがあるかもしれない…日本のストリートファッションのフォーラムにコーディネートを投稿すると、必ず誰かがスタイリングのアドバイスをしてくる。あなたが意見を求めていないうちは、傷つくこともないし、異なる視点を得ることもできる。「建設的」な批評がもたらすのは、改善につながるフィードバックだ。ユーチューバーのTyler Willis (タイラー・ウィリス) さんは、自身のシリーズ「Last Week Lolita News」で、わたしたちのコミュニティーで持ち上がる難しい話題について、皮肉を交えて論じている。『Your Replica is Bad
@tokidoki traveller
わたしたちの中にも新しい国に引っ越すことを夢見る人は多くいるが、TokiDoki Traveller (トキドキトラベラー) としても知られているEmma (エマ) さんはその夢を現実のものとした。4年前にオーストラリアから東京に引っ越してきたEmmaさんは、日本のさまざまな側面を魅せる、評判の高い楽しい動画ブロガーとなった。EmmaさんのYouTubeチャンネルにはカプセルホテルから大阪の訪れるべき場所まで、あらゆるものをカバーする数多くの動画がある。『The COMM』はEmmaさんに東京の生活と、(もちろん!) YouTubeについての話をじっくり聞いた。 YouTubeで旅行の動画ブログであるTokidoki Travellerを始めたきっかけは何だったのですか? 日本に引っ越す前は大学で演劇を学んでいて、どんなクリエイティブな機会が日本にあるのか知りませんでした。だから、YouTubeは自分を表現するのに最適だと思ったんです。自分一人でできるので! 時間が経つにつれて、コンテンツはどのように進化しましたか? 日本に初めて来たとき、わたしはたったの20歳で、自分のアイデンティティーや強い孤独感と闘っていました。でも、同時に新しい国で暮らすことにわくわくする気持ちも感じていました。このような良いときと悪いときが初期の動画に反映されていました。悲しい、アート寄りのコンテンツとめちゃくちゃポジティブな動画が混在してたのです。少しとっ散らかっている感じはありますが、それでもこの時期の動画を誇りに思っています。今では、経験から学び、よりシンプルでまとまったスタイルになりました。精神状態が安定したのを反映しているんだと思います。 YouTubeで尊敬しているコンテンツクリエーターは? Jack Stauber
Pretty Pastel Please
Forbes1の調査によると、2010年には25万本近くのHAUL動画 (※) がインターネットにアップロードされた。インフルエンサーは、最新のトレンドを視聴者に届け、新製品を宣伝し、そして視聴者に新しいことを試すよう促すためにHAUL動画を投稿する——それこそが、YouTuberであるPretty Pastel Please (プリティー・パステル・プリーズ) さんがしていることだ。 ※ 自分が購入した商品についての感想や意見などを語る様子を撮影した動画 このオーストラリア生まれのインフルエンサーは、2008年にメイクアップのチュートリアルビデオで動画ブログを始めた。そして、9年後にPretty Pastel Please
@lovely lor
『不思議の国のアリス』に出てくる夢のような情景と18世紀のロココスタイルが特徴のロリータは、最も広く知られている日本のストリートファッションの1つだ。フリル、レース、クリノリンスカートは、典型的なロリータのコーディネートを構成するアイテムのほんの一部だ。しかし、この独特なファッションの背後にいるのはどんな人たちなのだろうか?人気ロリータYouTuberのLovely Lor (ラブリー・ロー) さんに、コミュニティーと注目を浴びる生活についてお話しを伺った。 ロリータコミュニティーではお馴染みの顔、Lovely Lorさんは、2006年に高校の友達からこのストリートファッションを紹介され、ロリータファッションを初めて知った。カルト映画『下妻物語』の大ファンだったLorさんは、ロリータについて映画で観たこと以外はほとんど知らなかった。「2010年、地元のアニメコンベンションに行きました。そこで、直接ロリータたちに会ったとき、とても衝撃を受けました!」詳細を学び、その知識を他の世界と共有することに目覚めたLorさんは、ブログにミートアップ動画を投稿し始めた。「わたしは様々なコミュニティーに連絡を取りました……LiveJournalや、後にはTumblrを通じて、ロリータコミュニティーがあること、また、あなたの近くにもきっと1つはあることをみなに知らせました。」 Image courtesy of @loveliestlor via Twitter. Lorさんが本格的に動画の制作を始めたのは、カナダを訪問してからのことだった。彼女は『Shit
ソーシャルメディアがファッション業界を変えた5つの方法
ソーシャルメディアが過去10年間、わたしたちの生活に影響を与えてきたことは紛れもない事実。ソーシャルメディアの急増はファッション業界を革命を起こした。かつて、人々はファッション業界を外からただ眺めていた。ファッションや流行は雑誌を通してわたしたちに伝えられ、そしてランウェイはファッション編集者やデザイナーによってコントロールされていた。でも、ソーシャルメディアはファッション業界に新しく大勢の若者を呼び込み、ファッション編集者たちと同じ土俵に上げていった。 Image courtesy of @danie.sierra via Instagram. ファッションインフルエンサーの台頭 InstagramやYouTube、TikTok、Twitterなどのソーシャルメディアプラットフォームにより、人々は自分のブランドを容易に成長させることができるようになった。アカウントを作成し、しばらくして (たくさん努力して)、多くのフォロワーを獲得し、ファッションコミュニティーを築き始める。他のブランドがあなたとコラボレーションや広告について交渉をし始めて、気付いたときにはあなたは本格的なファッションインフルエンサーになっている! 例えば、Hypebae (ハイプベイ) コミュニティーの主要な女性、Danielle