10月 2019

いつかは趣味でお金を稼げないかと、考えてみたことがない人はおそらく居ないだろう。ディズニーの映画やおとぎ話で育った世代は、夢は何でも叶うと信じていた。大人に近づくにつれ、ディズニーの幻想は自然に燃え尽きてしまうが、その灰の中から新たな不死鳥が生まれる。ミレニアル世代のサイド・ハッスル (Side Hustle) だ。 ここで言う「ミレニアル世代のサイドハッスル」とは、日々の糧を得るための面白くない副業、というよりは、むしろ自分が情熱を持てるプロジェクトで、ゆくゆくは収入を得る手段となるものという意味である。 今、わたしたちの夢はもう少し現実味を帯びてきている。日々の仕事を続けながら、または学校に通いながら、残りの時間で自分が本当にやりたいことに取り組むことができるのだ。イラストやファッションデザインをeコマースで販売する人もいれば、コンサルティング事業を行う人もいる。あるいは、ソーシャルメディアで有名人を目指す人もいる。際限のない市場のすき間を、人生における達成感を求める若者たちが埋めていっているのだ (インターネットのおかげだ!)。失敗することもある。だがそれは、企業地獄から自由への、金のチケットともなり得る。 しかしその時が来るまで、ルーティンワークは続く。「お金のために働くのか、またはやりがいのために働くのか」という点においては、仕事を続けるのは日々の糧を得るためだけ、という考え方が一般的であろう。同じように、仕事を楽しむ必要はない、なぜなら自分の情熱をかけたプロジェクトが発進して、人生の新たな1章が始まるのを今はまだ待っている段階なのだから…と期待する声も聞く。 しかし、日々の仕事は本来楽しくないものだという考え方は、健全だと言えるだろうか? この意見に同意する人、異議を唱える人、双方のプロフェッショナルたちを、今号では紹介したかった。日本のストリートファッションのアイコン的存在である青木美沙子を例に取ろう。彼女は、昼はナース、夜はロリータ界のファッショニスタだ。彼女は2つのフルタイムキャリアのバランスをうまく取っていて、両方において成功しているが、片方を辞めるつもりはないようだ。彼女にとってナースの仕事とは、クリエイティビティの追究と同様に、やりがいのあるものなのだ。 一方で、DJ兼フリーランス・ブロガーのサマンサ麻里子や『The COMM』のチュームは、以前の仕事は辞め、インフルエンサーとしての地位と、起業家としてのスキルを活かして、新たな本業を創り出した。日本で教師として働き始め、自分のファッションマガジンの編集長となったチュームは、デスクワークを離れることに積極的だった。 しかし今は、この問いをコミュニティに投げかけてみたいと思う。仕事とクリエイティブな生活は、完全に分離したものなのだろうか? 理想的なバランスとは、あなたにとってはどのようなものだろうか? あなたの考えをぜひ聞かせてください! とっておきの「コーポレート・カワイイ」コーディネートに、ハッシュタグ #thecommofflineを付けて、Instagramに投稿してくださいね。   Written by

日本のストリートファッションにおいて、制服はポップカルチャー、「カワイイ」カルチャーと青春の象徴だ。日本の学校服として初めて知られるようになったのは西洋式のセーラー服、すなわち「制服」である。今日の学校ではブレザーやブラウスが採用されるようになったが、「制服」へのノスタルジーは生き続けた! それ以来ずっと、制服にはさまざまなアクセサリーが合わせられてきた。色とりどりのリボン、ルーズソックス、エナメルピンで飾った鞄・・・さらにこのファッションの流行は仕事から自由な時間にまで広がった。LISTEN FLAVOR (リッスン・フレーバー) は日本のストリートファッションブランドで、制服から2つの新しい象徴的なスタイルの着想を得た。「病みかわいい」と「ゆめかわいい」だ。ページ上部のギャラリーで原宿にあるフラッグシップショップで、ショップの店員たちが制服から得たインスピレーションで全身コーディネートをしているのを見てください。   Location: @listenflavor_harajuku Models: Kayou and Chiho Photographer: @choom.online Written

誰しも、ミーム (※) を見たことがあるだろう。たとえば、「仕事と勉強と人付き合いと睡眠を両立させることは人生最大の困難だ」とか。 ファッショニスタなら、これに「ばっちりキメること」を加えるのも当然だ。一体いつこの全てを100%こなす時間があるだろう?! だから、ときには「諦める」というのもその答えだ。でも、できるまで、できたふりをするのもアリかもしれない。パーティーなどにマナーとして少し遅れて行く、おしゃれな遅刻が大流行してるらしい。 こんなに素敵なあなたを見たら、少し仕事に遅刻したくらいで誰が怒るだろう?! ※インターネット上で広がる、ネタ画像・動画・文章などのこと     Location: Shinjuku Model: @m__rd__ Photographer: @misa_kusakabe Shoot Direction:

もしあなたが日本で9-17時で勤務するとしたら、毎日きまった生活を送ることだろう。早起きをして、歯を磨いて、シャワーを浴びて、電車に乗って会社に向かう。誰とも話さず、誰とも目を合わせず、ただスマホを眺めて、日常のあれこれを考えながら、これから始まる7時間の勤務に備えるのだ。 仕事が終わると、完璧なまでに作り上げられたプロフェッショナルな姿はすっかり消え去る。そう、日本で最も伝統的な習慣「飲み会」の時間だ。飲み会の後は、渋谷駅で夜を明かすのがお決まりのパターン。日本で社会人として出社前とアフターファイブをスタイリッシュに過ごしている様子を撮影しました。その驚きの変化をご覧ください!     Location: Kiha Models: @miyabellamy @hanechica Photographer: @misa_kusakabe Shoot Direction: @choom.online Styling: @choom.online Assistance: @anna.boat.prem Written by

今回、理想的なワーク・ライフ・バランスの実現についての特集を組むに当たり、Choom(チューム)さんのことを絶対に取り上げようと思った。なぜなら彼女こそ、とても洗練されたトレンディな雑誌『The COMM』の、我らが編集長だからだ!——チュームさんは編集長の仕事だけでもとても忙しい。彼女が撮影のスタイルを決め、指示を出し、雑誌刊行やイベントの計画を立て、20人強のチームのメンバーを率いている。それに加え、Eコマースを運営し、彼女自身もインフルエンサー、モデル、そして大学院生なのだ! どのように学業と多忙を極める仕事のバランスを取っているのか、じっくり話をうかがった。   日本で文化学園大学の生徒として学びながら、また専任教師として働きながら『The COMM』の活動をされたご経験がありますね。『The COMM』と仕事、『The COMM』と大学のどちらの方がバランスを取り易かったですか? 断然、『The COMM』と大学です。週に2、3日しか学校に通わなかったので、『The COMM』の撮影やミーティングのために割く時間は十分ありました。働いている時は、お昼の休憩時間にカフェで、また21時頃に帰宅した後に記事を書いていました。休むことなくずっと働いていたので、本当に不健康な生活だったと思います。絶対にお勧めしません! 今は、ファッションの学位を取得するために勉強しているので、四六時中クリエイティブになることができ、そんなライフスタイルがより自分に合っていると思います。 『The COMM』の編集長、インフルエンサー、そして学生としての人生のバランスをどのように取っていますか?