9月 2019

人生の中で大学時代が一番楽しかったとみなが口を揃えて言う——でも、なぜ? おそらく、大学が自由の楽しさを味わうことができる最初の場所だからだろう。大学時代は、探し求めたもの全てを手に入れることができる——この世は大学生にとって思いのままなのだ! ここで日本の大学生活の楽しみをいくつかリストアップしてみた。   Image courtesy of Vania Widianti. 下北沢 大学での長い一日を終えた後、ちょっと気分転換したい時もあるだろう。下北沢は、多くの人で賑わう渋谷や新宿から離れて寛ぐにはうってつけの場所だ。ボーホースタイルの中心地で、東京のお気に入りカフェ、美味しいレストラン、流行に敏感な古着屋、そしてライブ会場の発祥の地だ。下北沢での一番の楽しみと言えば、やはり路地裏の散策だろう。思いもよらないものに巡り合えること間違いなしだ! さまざまなものを取り扱うトレンディーな古着屋のOCEAN BLVD (オーシャン・ブルーバード)や、コーヒーハウス、ビンテージレコードショップ、バーを融合させたユニークな営業スタイルのパスタカフェ、CITY COUNTRY

彼女は制服を着ている職場の人たちの輪にうまく溶け込めないかもしれないが、どうやって仕事を進めれば良いかはちゃんと分かっている。ファンタジーの世界では、職場の中でも外でもありのままの自分でいられる! 作業服を着ると、労働者が団結できるらしい。でも、フリルを少し身につけることが、その団結を乱すということにはならない。さらに「カワイイ」アクセサリーをあなたの装いに加えておけば、ファッション・ポリスに偶然出くわしてもへっちゃらだ! 上のギャラリーで楽しい撮影の様子をぜひチェックしてみてださい!   Location: Ichigaya Model: @kana.tiala.pink Photographer: @lenalyolik Model wears: @_chocochipcookies_ Hair & Makeup:

わたしたちは皆、いわゆる「NGファッション」について耳にしたことがあるのではないだろうか。たとえば、サンダルに靴下を合わせたり、ピンクと赤を組み合わせたり、CROCS (クロックス) を履いたり。そして、もしファッション・ポリスが原宿に来ようものなら、きっと目に入った風景に恐れおののくだろう。柄やテクスチャー同士が衝突し、最新の流行には頓着なく、年齢に合った装いをしている人はほとんど見当たらない。型にはまったコーディネートのルールを文化的に無視することが、日本のストリートファッションを革命的で人を惹きつけるものにしているのだろうか? もしくは、無視することによってファッションにおける重大なルール違反や法律違反が助長されているのだろうか? ここで紹介するのはChoom (チューム) 巡査だ。チュームさんには1つだけ従う誓った、最も重要な法律がある。それはファッションの完全なる自由だ! ページ上部にあるギャラリーで、エナメルレザーを身にまとったチュームさんをご覧ください!   Location: Harajuku Models: @choom.online

須川まきこが創造した女性の姿を形づくる繊細な線は、極めて優美で傷つきやすい。人の体の壊れやすさとフェティシズムの美しい組み合わせは、須川さんの特別な世界観を作り出す。須川さんが描く義肢は美しくないものの象徴ではなく、義足を持つ女性の絵はむしろ、自信にあふれた性的魅力をたたえている。それは、須川さんが鑑賞する人に伝えたいメッセージだ。イベントとソーシャルメディアを通じて、須川さんのメッセージは人々にとって身近なものになってきている。そして確かなことが一つ―このメッセージは、しっかりと受け止められる必要がある。   なぜアーティストになりましたか? 子供の頃から絵を描くことが好きでした。アーティストになろうと思ってスタートしたのではなくて、振り返ったらずっと描き続けていたという感じです。描いている時間は自分と向き合っている時間なので、時にはしんどい事もありますが、想いを視覚化できることは素敵だなと思って活動をつづけています。 何から、誰からインスピレーションを得ますか? 女性のドラマ性からインスピレーションを感じます。レースや綺麗なドレス、アンティーク小物、あとファッション写真集なども眺めます。マークライデンは大好きなアーティストです。 須川さんのアートの大きなテーマについて教えてください。 12年前に病気で義足になってから、人形や義足もモチーフの一つになり、欠損や欠けることをテーマに描いています。 須川さんの作品は、壊れやすく、魅了するようで、官能的な女性を描写していると言われています。この描き方には、社会的なメッセージを含んでいますか、それともむしろ自画像的なものなのでしょうか。 両方含んでいると思います。義足をより強くクールにお洒落に表現することで、負のイメージを払いたいと思い描いています。なので、義足の女性を描く時は、社会性へのメッセージが含まれます。また、官能的だけど媚びず、自主性、個性を大切にしている女性を描く時は、自分の理想像も重ねていたりもします^^ 日本におけるアンピュティーとしての生活について、お聞かせいただけるとありがたいです。須川さんは作品を通してアンピュティーの仲間を力づけようとされているのでしょうか? はい、その気持ちも含んでいます!手術で自分の足を切断した時、自分の体を受け入れる為に、そして自分を励ます為に病院のベットで、義足のファッショナブルの女性像を描きました。そして、同じように足を失いショックを受けている女性の方に絵を見てもらうことで、気持ちを助けることが出来たらという想いも込めて。 日本には、事故や病気などで、義足の方、義手を利用している方が大勢おります。私の周囲には、パラリンピックを目指す陸上選手や、健康の為に義足で走っているグループに恵まれ、皆さんはとても強くて元気に社会参加しています。彼らからは義足による負(マイナス)のイメージは感じられません。それよりそれ(義足)を個性として認識している強者が多いです。 けれどそんな強者は少なくて、アンピュティーのコミュニティや情報がない田舎の方ではまだ家から出られない方も多くいらっしゃいます。 仲間と義足のファッションショーを定期的に行っていますが、そんな方々に、「義足でもファッションが楽しめて元気で外を歩いたり、走ったりもできるよ~♪」というメッセージを届けたいという気持ちが含まれています。ソーシャルメディアのおかげで、遠くの方も見れてくれて、嬉しい感想も聞かせてくれます。 これまでで一番すきなアートプロジェクトは何ですか? 国内や海外で個展やクループ展を重ねてきましたが、どれも印象的です。その中で特別印象に残っているのは、画集を出版し、出版記念個展を東京とローマで開催できたことです。 アートにおける須川さんの夢は何ですか? もっと多くの方に絵をみていただきたいと思い、最近では電車の駅舎にも絵を描くプロジェクトに参加しています。描いた先にあるのは、見て頂いた方に共感してもらえたら嬉しいなと、思いながら描いています。 フリーランスアーティストになりたい人にアドバイスをするとしたら、何を伝えますか? 流されない強い想いや情熱がなによりの原動力になると思います。そしてオリジナリティを持つ意識も大切かなと思います。 最後にひとことお願いします。 今年は12月、来年は夏と冬に個展を開催します。ぜひ観てもらえたら嬉しいです^^   @sugawa_makiko  

ご想像のとおり、就活は大変。人材派遣会社がすべて同じような才能と資格を備えた求職者を探していると、自分のファッションなど間違った理由で目立たないようにというプレッシャーが非常に大きくなる。しかし、常にそうする必要があるのか? 大学生の田村さんに、就活のプロセスと日本のビジネス世界におけるファッションの未来についてインタビューした。   自己紹介をお願いします。 田村后礼、21歳、中央大学、文学部の中国言語文化専攻です。高校時代から中国語を学んでいたため、その延長線上で大学でも中国について学んでいます。 あなたの就職活動の状況はいかがですか? 8月になりますがまだ終わっていません。6月までは焦っていましたが、今はのんびり自分のペースで、体と心の健康を第一に考えでやっています。5月下旬ころに心を病んでしまって、精神的にきつく毎日夜になると涙と吐き気が止まらない…なんて時もあったので、そうはならないよう気を付けています。ですが今でもお祈りメール (選考落ちのメール) をいただくと心が折れかけます。 どのような会社に応募していますか? 就職活動を始めたころは、出版社を。その次はアパレル関係やショッピングセンター。現在はIT関係を見ています。自分が事業内容に対してわくわくするかどうかを重視しながら、決めています。 就職活動はクリエイティブなキャリアを追求している人に関係があると思いますか? 変化をしないと若者とは共存できないと考えます。古くからある所謂大企業はまだまだ一昔前の礼儀を当たり前のように押し付けてきます。夏でもリクルートスーツ必須、髪は結ぶ、履歴書は手書きなど。実際、設立20年以内のベンチャー企業と呼ばれる企業は、Youtube会社説明会や、LINEで面接日程を決めるなど、時代に合わせどんどん変化しているため、就活生としても馴染みやすいです。 就活が決まってから、ファッションを通して自分を表現することについてどのような心配がありますか? 元々“みんなと同じ服装”が嫌いだったため、就活開始前から”リクルートスーツ”“不自然なほどの黒髪&低めのポニーテール”に嫌悪感がありました。なぜ「あなたの個性を見せてください」と言いながらも、個性の1つであるファッションを定められなければいけないのか。何よりこの疑問に対し、答えられる大人がいないことに不満を覚えました。 あなたのお気に入りのファッションを教えてください。 そしてなぜそのファッションが好きになったのですか? カジュアルな雰囲気の中に女性的なエッセンスを取り込むファッションが好きです。“男性にモテるため”のファッションは好きになれず、ヘルシーな女性になりたいと思って見つけたブランドのプレスの方の生き方や考え方に憧れたのがきっかけです。 あなたが職場で着たいものを何でも着ることができるなら、理想的なビジネスコーディネートは何でしょうか? 休日と大差ない服装。デニムもサンダルもOKな会社がいいと思っています。ラフな服装でリラックスして仕事をしたいです。 将来の目標と夢は何ですか? 大好きな人々に囲まれて、自分が一番自分でいられる場所を見つけ出すこと。そしてそこで暮らすこと。 最後にひとことお願いします。 就職活動は誰がなんと言おうと辛いです。自分を嫌いになる要因の一つともなりえます。だからこそ覚えておきたいのは、就職活動はあくまでも選択肢のひとつでしか過ぎないこと。自分の夢を叶えるには何が最善かを問い続けることが大事だと思いました! 今回はこんな貴重な経験をありがとうございました!   Instagram Image courtesy of Mirei. Introduction and questions

ギャル ファッションを思い浮かべるとき、盛り髪に派手なメイク、そしてセクシー系の服でキメた日本の女の子をイメージするだろう。このファッションは、生徒に髪を黒く染めさせ、すっぴんと控えめな服装を押し付ける学校の服装規定には完全に違反する。しかし、制服を愛するこの国日本においても、女子高生は自分らしさを表現する方法を見つけ出した。 「コギャル」はギャルのサブジャンルで、ギャルの象徴的なヘアスタイルとメイクが特徴だ。でも、それを学校の制服に合わせてアレンジするのだ。スカートは短く折って、靴下はルーズソックス、バッグはチャームで飾って教室の並ぶ廊下をすまし顔で闊歩する。ページ上部のギャラリーをスクロールして、コギャル ファッションで身を包んで学校をこっそり抜け出すギャル アイドルのあおちゃんを見てください!   Location: Shibuya Model: @aochanp Photographer: @choom.online Shoot Direction: @choom.online Assistance: @anna.boat.prem Written

今日わたしたちが暮らす社会では、プライベートと仕事の間に隔たりを感じることもあるだろう。それ以上に、わたしたち自身が仕事と遊びをどう両立していくかということに思い悩んでいる。でも、もし両方の世界の良いところだけを覗けるとしたら? わたしたちに馴染みのあるファッションを通じてこの2つの世界を見たとき、どのようにコントラストをなしていくのか? 誰もが週末になると繰り出す街、原宿を背景に「ダブルライフ」のエッセンスを捉えてみた。昼は英語教師、夜はストリートファッションのインフルエンサーと2つの顔を持つこのグループが、両方の世界でセンセーションを起こす様子をとくとご覧あれ!   Location: Harajuku Models: @capsulebunny @peachberri @cozypony Photographer: @choom.online Shoot Direction: @choom.online Written by

あなたが東京で勉強やフリーランスをしていて、自分の部屋や図書館以外で作業のできる場所を探しているとする。東京の作業場所には最高の選択肢がたくさんある。しかし、それを見つけるのはとても難しいこともある。また、仮にどこか見つかったとしても、無料Wifiがある保証はないので、絶対にコーヒーを買う前に確認しよう! ただ、それよりもっと良いのは『The COMM』がリストアップした東京のワーキング スペースの解説を読むことだ!   STREAMER COFFEE COMPANY (ストリーマー・コーヒー・カンパニー) 『The COMM』のリスト最初の1軒は東京都民と日本に住む外国人の両方から絶大なる人気を集めるカフェ、ストリーマー・コーヒーだ。このカフェは渋谷駅から少し離れた場所に店を構えている。店舗が小さいので、良い席をゲットするには待つ必要があることを心得ておこう。でも、待つ価値はある! この場所は、長時間作業をしたい人にとって居心地がよいのだ。しかし、午後6時で閉店するので、それに合わせて来店を計画しよう。店内の装飾はおしゃれなスケーター スタイルだ。きれい、ミニマリストでモノクロ、そして壁中をステッカーが覆っている。SUPREME

今号の『The COMM』では、東京に拠点を置く企業「ON-1」の創立者で、クリエイティブ・ディレクターでもあるJimi Okelana (ジミー・オケラナ) と、日本のクリエイティブ起業について話し合った。 Jimiさんはプロのクリエイティブのビジネス界、そしてそれが若者の未来にどう影響するかについて洞察を聞かせてくれた。詳細は以下のインタビューで!   自己紹介をお願いします。あなたは誰で、ON-1とは何ですか? 東京でイベントを中心に活動するプロのクリエイティブ集団、「ON-1 Inc.」のクリエイティブ・ディレクターであり、創設者です。 ON-1はどのようなイベントをプロデュースしているのですか? この1年間、クリエイティブたちに「考え過ぎず、とにかくやってみてもらう」というアプローチのイベントを実施し、サポートすることをON-1は目指してきました。ON-1は、考え方の似たモチベーションの高い仲間を集め、彼らが取り組んでいるプロジェクトをショーケースします。 様々なプロジェクトを組み合わせて新しいインタラクティブ体験にしていくため、コラボレーションによるイベントがよく生まれます。このコミュニティーは、舞台芸術からマシン・ラーニング (機械学習) まで、あらゆるものをカバーしています。ON-1のイベントから生まれたプロジェクトが、商品プロモーションの独創的なアイデアを求める企業との仕事につながることも珍しくありません。 若いクリエイティブたちとコラボレーションしたきっかけは何ですか? 私は、12年ほど前に東京に引っ越してから、クリエイティブ・プロフェッショナルとしての「アダルティング (※)」のほとんどを日本で経験することができました。その経験をもとに、2007年から2008年にかけての世界的な経済危機を乗り越え、今では日本で最も影響力のあるクリエイティブ・リーダーたちと仕事をするようになりました。その道のりで、若い才能が十分に活用されていないこと、クリエイティブ・エコノミーとビジネス界の間にギャップが広がっていることに気付きました。 オートメーションの新時代への移行開始に伴い、業界は労働者のクリエイティブな可能性の最大限の活用にも取り組み始めなければなりません。これがON-1の使命です。ON-1は、新たなアイデアのひらめきを守り、持続可能でクリエイティブなビジネスのための新しいモデルを提供する、アクセラレータ・プログラムを設立したいと考えています。 ※「アダルティング」とは大人としての自覚を持ち始めること。 日本に注目しようと思ったきっかけは何ですか? 日本で生活・仕事をする機会から大きな恩恵を受けたので、利益を還元する責任を感じました。