9月 2019

ようこそ!『The COMM』第5号です! 今号のテーマは「セラピー」です!ファッションとの関係を説明しますので、少し待ってくださいね。 人生は波瀾万丈です。わたしたちの誰もが、困難な状況に対処する方法を見つけなければなりません。場合によっては、セラピーを求めます。 セラピーには多くの種類があります。まず思い付くのは、メンタルヘルスの問題の治療を試みる心理療法です。あるいは、体の痛みを治療しようとする理学療法も。 しかし、このような種類のセラピーから離れれば、他の分野にもセラピーは見つかります。アートセラピーや、アニマルセラピー、マインドフルネス瞑想、そして買い物セラピーも。ええ、買い物セラピーは正式なセラピーの形態ではないかもしれませんが、たしかにエンドルフィンを短時間高めるんです。 今号は、これら全ての種類のセラピーも、物事に対処する方法や自己表現、代替療法などのセラピーに関連する話題についても探究します。 数ヵ月前にわたしは、日本のメンタルヘルスと、日本のカルチャーとの間につながりはあるかと聞かれました。最初は「いいえ」だと思いました。それから「あるかもしれない」と思いました。ですが「いいえ」に戻りました。そして今も問い続けています。ですから、今号はその答えを出すための機会にしたいと思っています。 このテーマに関する記事を書くのは大変でした。メンタルヘルスがセンシティブな話題であることは知っているからです。このテーマを探究する号は、いうまでも無く、人々に心を配った上で作り出したかったのです。そして、「病みカワイイ」をめぐる話題や、最近の「Refinery29」の動画での特集を受けて、日本におけるメンタルヘルスをはっきり伝えたかったのです。 わたしは専門家ではありませんから、できることはリサーチを通してわかった事実に沿って最善を尽くすこと、それらに基づいて意見を組み立てることです。そして『The COMM』はファッション雑誌ですから、あまりに深くは掘り下げていません。医学研究雑誌ではありませんからね。 『The COMM』は皆さんのご意見に、どんな話題でも心から耳を傾けています。ですから、世界中のコミュニティーの中で、メンタルヘルスの本質に関して、今号を通じて建設的な対話を持てればと思います。   【ご了承下さい】心の病を美化することが目的ではなく、ファッションとの関係を探究したいと思います。

今号で焦点を当てるスタイルは、「病みかわいい」ファッションだ。そこでそのスタイルの、ソーシャルメディアにおけるアイコンとして国際的に評価されている「おやすみ空亜」さんにインタービューできればと考えた。大阪のアメリカ村で待ち合わせ、撮影のための可愛いスポットを探して歩き回ったが、それは意外に難しかった!空亜さんのフワフワしたヒールと、雲のようなドレスは、もちろん周りにいる人々の注目を浴びた。その日は我慢できないほどの暑さだったが、空亜さんはそれに負けず完璧にモデルをこなしてくれた。加えて、面白いことがわかった。空亜さんはメイドカフェで働いていたので、ポラロイド写真への落書きに関してはプロだったのだ!また、彼女が特集されていた「Refinery29」の動画は日本ではあまり知られていないので、私たちがそれを観たことがあると知って驚いていたようだ。空亜さんにお会いできたのは本当に素晴らしいことだったので、写真とインタビューをぜひチェックしてもらいたい!   空亜さんのクリエティブな発想はどこから得ますか? アニメやネット 空亜さんにとって「カワイイ」とはどういうことですか? ドキドキしたりずっと見ていたい!って思うもの 病みかわいい・ゆめかわいいファッションは意識的に選んでいるのですか?そして、自分のスタイルはそのファッションだとご自身で分類しますか? 意識的ではありません、好きな服装をしていたらそれには名前やジャンルがあったんだと後から気付きました 空亜さんはファッションで何を表現したいですか? 何も考えていません… 何によって有名になりたいですか?ファッションかアート? アートです 「メンヘラチャン」から始まった、メンタルヘルスとファッションの動きについて聞いたことがありますか?もしあれば、どう思いますか? Instagramで外国の方からメンヘラ、やみかわいいと呼ばれるファッションの影響で精神的問題が改善されたとコメントをいただきました 最近1番楽しんだカルチャー的なもの(本やアルバム、映画など)は何ですか?それはどうしてですか? エスケープジャーニーというBL漫画 BLという女が傍観者に立てる恋愛漫画なので余計な感情抜きで読めて良いです 将来の目標や夢は何ですか? 絵を描いてのんびり過ごす 東京と大阪ではどちらが好きですか? 大阪です 最後にひとことお願いします。 この度は素敵なインタビュー、撮影ありがとうございました!またよろしくお願いします   @kuua_oyasumi

今月注目のアーティストはメランコリアー (Melancholiaah)!彼女のパフォーマンスアートのスタイルは独特で、まず耳に飛び込んでくるのはのは、秋葉原のゲームセンターのリズムゲームから聞こえてきそうな声。しかしそのエネルギッシュなパフォーマンスにはもっと大切なものがある…聴衆とメッセージを伝え合い、強烈な信頼関係を築くことだ。各ライブパフォーマンスは音楽やアートを通して物語を伝えるチャンス。この素晴らしいアーティストのことを、もっと探ってみましょう!   どのようなことをしているのですか?メランコリアーとは? 私がやっているのは歌と、一風変わったパフォーマンスアートとストーリーテリングです。多くの人は私のことを「アイドル」パフォーマーだと思っているようですが、私は自分を「アイドル」的なものだと考えたことはないですし、そうなりたいとも思っていません。 少しだけ背景をお話しすると、私は10歳の頃からパフォーマンスをしてきたので、今では10年以上になります。2008年に、私の映像が広まり、前向きな反響も得ましたが、それはとても歪んだ側面を伴い、これに関してはつい最近まであまりオープンにしていませんでした。セクシャル・ハラスメントやストーキングを受け、搾取され、子供時代を奪われたことは、8年近く続いた自傷、鬱や不安にもつながりましたし、ずっと未治療の状態でした。 この年、これらを打ち明けたことは、私を長年追ってくれていた人たちにとってはショックでした。歌うことは変わらず好きでしたけど、でもそれは本当の私からは切り離されたものだったので、歌うのが苦しいと感じていたのです。私はまだ子供の頃の多くのトラウマを手放せずにいましたから。そして、私はパフォーマンスを「やらなきゃいけないからやっている」とより強く感じるようになっていました。でも、もちろん実際は誰からもそんなことを言われたことはなく、むしろ内なる葛藤だったんです。 長年の友達で、ミュージシャンのAkira Complexさんが連絡をくれて、彼のニューアルバムのために、いくつかボーカルをやってくれないかと聞かれたので、私はイエスと答えました。偽名で携わることも思いつきましたが、それ以上のことをしようと決めました。 2016年に「メランコリアー」として活動を開始し、「#metoo」運動が高まってから、私はもっと活動して、自分に起こったことについて話すためのプラットフォームとしてメランコリアーを使っていこうと決めました。これによって同じような体験を持つ人々がつながり、独りではないと感じることができますから。 私にとってメランコリアーはセラピーのようなプロジェクトです。なぜなら…人に見せるためのものという意味では厳密にはプロジェクトではありませんが…最終的には、先鋭的なパフォーマンスや美意識を通して、自分自身と、自らの過ちを受け入れ、みなさんにも自分で自分を容認する感覚を持ってもらう、というプロジェクトだからです。 私はいつも、傷つきやすさという問題を抱えてきましたが、メランコリアーという名前のもとでパフォーマンスをしているときはその弱さも許され、そして見ているみなさんも、傷つきやすくてもいいんだとわかってくれるように思います。 ジャパニーズカルチャーとのつながりはどのようなものですか?きっかけは何ですか? 多くの若い子たちと同じで、「セーラームーン」のテレビ放送を観て育ちました。私だけが変わったはみ出し者だったというわけではなくて、家族全員が夢中でした。3才頃にコスプレを始め、2004年に初めて大会でパフォーマンスしました。その頃に日本の音楽にもはまり、新しいアーティスト探しに多くの時間を充てるようになりました。Jミュージックはビジュアル系やJポップで終わったと思っている人も多いですが、ジャンルは他にもたくさんあって、常に新しいサウンドを生み出しています。シューゲイザーやマスロックが私のお気に入りなんですが、どうやら少し認知度が上がってきているようで、嬉しいです。コスプレはもうそれほどやらなくなったので、私のジャパニーズカルチャーとのつながりは、音楽を通してだと言えますね。 どこからインスピレーションを得ますか? 強くインスピレーションを受けているのはミュージシャンからですね、そこかしこにとにかくたくさん。神聖かまってちゃん、Maison Book Girl、禁断の多数決、二丁目の魁カミングアウト、DIMLIM、あらかじめ決められた恋人たちへ、あと日本以外のアーティストでは、BATHS、SOPHIEやビョークですね。みな何らかの方法で、私を創ってきました。もちろん、よく聴く全てのミュージシャンから、インスピレーションは得ていますが。 音楽の他には、クィアカルチャーとそのコミュニティからも様々な着想を得ますね。あとはパフォーマンスの仕方、披露する内容、そしてどのように演じるかにおいては、自分自身の経験も大きなイメージとして使います。たしかに発想の源はたくさん持っていますが、自分の経験から感じるインスピレーションが最も私を形作っていると感じていて、むしろ他のやり方ではいけないと思っています。物事をより純粋に、新鮮に感じられる方法なんです。 メランコリアーさんの音楽とファッションはどのように交わりますか 私が好きなのは、すごく闇っぽくて、騒音っぽくて、不快になる人もいるような音楽なのですが、聴いていると、自分を完璧に理解してもらえたという気持ちになれます。それをパフォーマンスでのファッションに反映させたいと思っています。グリーンになりがちですかね、一番好きな色だからというのもあるけど…人々が見たくないものを隠す色だからです。 ゲロみたいなグリーンを着るのが一番好きなんですが、そうでないときでも、メイクは心の中でどう感じているかを反映しています。とても不安定に見せながらも、落ち着いたフレンドリーなオーラをまとっていたいです。ぞっとする、でも親友になれるかもしれない。そんな感じですね。 どのようなメッセージを音楽を通して伝えたいですか? 多くの人が生活の中で経験した困難を内側に閉じ込め、自分は役立たずだという不安感を抱えているのではないかと私は思います。助けを求めたり、素直に打ち明けたりすることが、怖くてできず、時間を追うごとにどんどん悪くなってしまうんです。概して人々は自分のことを気に留めていないのではないかなと思います。私自身もそうですが…でも私は変えたいのです。自分の苦しみ全てを拾い上げて、自分のためのものに。 ライブイベントのMCの間、私は物語のようなことを話します。イベントによって毎回違います。その物話は私だけではなく、他の人にも働きかけるものです。例えば最近行ったパフォーマンスは、身近な、今日の私を作り上げてくれた人々を失ってしまったことと向き合うものでした。始めに私は自分自身の価値を問い、そしてこれからどうやっていけばいいのかと問います。その人達の影響があまりに大きかったからです。物語は音楽を通して進み、最後に私が気づくところで終わります。今は居なくなってしまったその人達は、私が一生懸命強くあることを望んでいるだろうということ、そして、彼らの名のもと生きていくためには、今までもらったものを大切にするべきだということに―。 私はこのように、自分のライブパフォーマンスで物語を演じるのが好きです。今の私にとって意味があることなのですが、誰でもどこかしらでつながれると思います。最終的には、「慈愛」と「容認」の強いコミュニティを創りたいと思っています。なぜなら一度誰かが良い方向へと向かえば、他の人も共感し、つながることができるから…人生のモチベーションが見違えるほど変わるでしょう。 独創性のマンネリを脱する必要が出てきたときはどうしますか? 基本的にただ待ちます。ある段階でインスピレーションがやってくるのはわかっていますし、無理をしないようにしています…もし無理をしても本物にはならないでしょうし、やるためにやるだけの実のないことになってしまいますし。 今は目的を持って演じるのが好きです。私は生まれつきとても創造的なので、待っていれば自然とそれはやってきます。でもインスピレーションについて改めて言えば、私は音楽を四六時中聞いています。あるジャンルの音楽が違ったムードにしてくれると、私の中のどこかで創造力がきらめくんです。 もし東京で一日だけ過ごせるとしたら、どこへ行って何をしたいですか? すごく難しいですね!東京には素晴らしい場所、ぜひ通い詰めてみたい場所が本当にたくさんあります。最後に旅行したときには、ピューロランドに初めて行って、最高の時間を過ごしました。母親と一緒に行ったのですが、二人ともずっと小さな子どものような気分でした。とても楽しい一日で、一生の宝物です。 東京に行けたら、その日はピューロランドで過ごして、そこから出て少し通りを行ったところにあるゲームセンターで遊んで、サイゼリヤでピザを食べたいですね。 最後にひとことお願いします。 「読んでくれて本当にありがとうございました。…おしゃべりし過ぎてしまったと思っています。いつかパフォーマンスでみなさんに会えることを祈っています。私は他のミュージシャンとコラボレーションするのが大好きなので、将来たくさんの人と一緒に活動したいです!引き続き注目してくださいね。いつも何かに携わっていますから。   @melancholiaah   melancholiaah.club  

すこし気分が落ち込んだなら、あえてちょっと自分を甘やすことも必要。セルフケアは大切で、時にはお金を惜しまずに使うのも悪くない、でしょ?ちょっとしたショッピングが、効果抜群のセラピーになるかも! だからロンドンにいるうちに、わたしが考えつく中で一番のショッピングスポットに行ってみた。それはもちろん、オックスフォード・ストリート!     Photo location: Irregular Choice on Carnaby Street Shoes and bag provided

誰もがこぞって最新の原宿のトレンドを見つけようとするなか、現在人々が目をつけているのは、「病みかわいい」と「メンヘラチャン」のようだ。このファッションについて調べ、漫画にも当たってみたが、これらについて支配的な見方…「メンタルヘルスの助けとしてのファッション」を称賛するような意見にあまり納得ができなかった。このことをInstagamに投稿したところ、多くの人が賛同してくれた。 「Refinery29」が制作した「病みかわいい」に関するドキュメンタリー動画が頻繁に共有されてから、多くの誤った情報も一緒に広まっており、私は怒りで震えた。広く行き渡っている説明も、受け入れがたいものだった。ドキュメンタリーにおけるメッセージは、「病みかわいい」における美的感覚、根底にある意図、どちらも捉えきれていない。そして「病みかわいい」とは何か、ということを、このドキュメンタリーが世界に広めたため、世界に広がるコミュニティの多くの人たちが、正確には何が「病みかわいい」ファッションを動かしているのか、そして日本では実際どのように受け入れられているのかについて、誤って理解しているのだ。この記事では、私自身の考える「病みかわいい」と、ドキュメンタリーが見落としていた点について述べたいと思う。   「クレイジー・ジャパン」と欧米的な語り 欧米の主要メディアが、日本のストリートファッションに関するドキュメンタリーを制作するとなれば、どうなるかはすでにわかっている。確かに根拠のある批評ではあるが、結局全てはここに帰結するのだ…「クレイジー・ジャパン」。 日本の、もしくは他の国に関してもそうだが、メンタルヘルスのような問題に光を当てることは大切だ。しかし、私たちはあることを心に留めておかなければならない。このようなドキュメンタリーを制作する際には、常にわずかながらの先入観が生じてしまうこと、そして幅広い視聴者にとって受け入れやすいものにする必要があるということだ。 日本とその文化は、「変わっている」、「クレイジーだ」として世界的によく知られている。それゆえにドキュメンタリーを制作する際は、視聴者を増やすため「クレイジー・ジャパン」というテーマを押し出しがちになる。 「原宿の変わった子たち・変わったファッション」と結び付いた「クレイジー・ジャパン」は、間違いなく大勢の関心を引くだろう。日本は、主にこの二つによって知られているからだ。 そして人々は好き勝手に、日本は変わっていると考える…おそらく変わっている以外の何物でもないだろう。日本におけるメンタルヘルスについての知識はほとんどなく、このようなサブカルチャーが出現するのも驚きではないからだ。問題があるかどうかは別として。 非常に悩ましくリスペクトに欠けることではあるが、たいていはあまり害のないこと。しかしメンタルヘルスのように繊細な話題となれば、大げさに騒ぎ立てるのはいったんやめにするべきだ。   「病みかわいい」とは? 「Refinery29」のドキュメンタリーには、「メンヘラチャン」の作者・江崎びす子さんが登場し、漫画とその背景にあるコンセプトについて説明している。例えば「かわいい」と「病み」の二重性についてだ。「怖かわいい」ファッションは、「病みかわいい」よりも古いジャンルだが、両者の特徴として「かわいさ」の中にある「病み」がある。 しかし「病みかわいい」は、抽象的な血のイメージというよりは、より個人的な経験を表現するものだ。インターネットで「病みかわいい (Yami Kawaii) 」というワードやハッシュタグを検索すると (血や傷、流血が苦手な人にはおすすめしません!)、あまりにたくさん手首の切り傷が出てくるので驚いてしまうだろう。 そしてこのリストカットが、まさに「メンヘラチャン」が力を得る方法なのだ。この漫画の冒頭は、親しみのわくような生き物が現れ、秘められた魔法の力を少女に解放させる、というものだ…ちょうど『セーラームーン』と同じように。しかし力を得るためには手首を切らなければならないとわかるあたりで、雲行きが怪しくなってくる。 自傷行為をしたことがない身としては、本当に恐ろしかった。実際に自傷行為をする人へのこの漫画の影響については、私には想像することすらできない。リストカットで魔法の力を得られる、というメッセージは危険なものだ。 しかしただ可愛いからという理由で、「メンヘラチャン」に罪はないと言えるのだろうか。芸術性は本当に、自傷行為を容認する十分な理由になるのだろうか。 ドキュメンタリーにおける、キャラクターの作者への待遇はこうだ…「ピンクで着飾っていて可愛いから、大丈夫」。また「メンヘラチャン」のキャラクターは馴染みにくいものではない。「可愛くて、クレイジーな女の子」という類型 (『未来日記』の我妻由乃がいい例だ) は日本のポップカルチャーによく見られるが、「メンヘラチャン」は単純にこの類型の、一歩踏み込んだ形だと言えよう。   日本におけるメンタルヘルス 日本において、心の病に対するネガティブな見方は、依然として深刻で根強く、90%の医師が診断書に「精神疲労」や「憂うつ感」のように遠回しな記載をしたことがあると認めている。「うつ病」が正しい用語であったとしてもだ。恐ろしいと思わないだろうか。 「病みかわいい」によく登場するのは、錠剤や、注射器、カミソリ、その他の医療に関するモチーフだ。日本では、心の病の治療における話し合い療法は不十分で、薬物療法により重点が置かれているようだ。日本における入院期間は、先進国の中では最も長い部類に入り、薬品の利用率も最も高い。メンタルヘルスの患者への薬物処方が常態化しているため、「病みかわいい」の医療的なイメージと、一般的なメンタルヘルスが結びついたものとして考えられるようになったのだ。 自殺に使う縄や、カミソリが、別のファッションでもモチーフとして使われているのを見たことがある。こういったモチーフは「病みかわいい」や「メンヘラチャン」だけに結びついたものではなく、独自に際どい美的イメージを持ち始めているのだ。罵り言葉や暴力的なイメージ、自殺願望のメッセージは、多くの主流とは一線を画したファッションに見られるが、みんなが考える典型的なピンクの可愛いスタイルとは異なるので、まだ主流派の関心を掴むには至っていない。おそらく、ピンクで「カワイイ」スタイルは「日本独自」のものと見られているから、多くの人が「病みかわいい」に飛びついたのだろう。他のスタイルはこれらのモチーフを、心の動きに対処するものとは見ていない。クールで先進的なシンボルなのだ。ファッションやアートを通して物事に対処するのは、日本に特有というわけではない。このSoundCloudラッパー (※) の曲を最近聴いた人はいるだろうか。

ファッション業界で働くことを想像したとき、何が思い浮かびますか? おそらく、アイコニックなファッション映画『プラダを着た悪魔』に見るような、オフィス内の力関係ではないでしょうか。威圧的な上司に、完璧であることへの要求、美への敬意… オフィス——『The COMM』スタイル——へようこそ! ここでは、劇的な事件も、コミュニケーション不全も、そして締め切り遅れも絶対になし。だって、おしゃれを自負する編集者やライター、その他スタッフが集まったならば、きっと上手く行くはずだから…?? どうぞ『The COMM』のオフィスをのぞいて行ってください。人付き合いの気まずい瞬間があったり、些細なことが色々とあったりする中で、最も大切にされているのは自分を尊重すること。さ、羽目を外しちゃいましょ!     Models: @choom.online @anna.boat.prem @ecrecrecre @gaeruchan @angelina.miskina

「会社」という言葉を聞いた時、きっと「カワイイ」ファッションのことなんて少しも頭に浮かばないだろう。無難な色でなくてはいけない、職場にふさわしい髪型でなくてはいけない、そしてプロフェッショナルであることも強調しなくてはいけない。ビジネスの世界は、全ての「カワイイ」物とはまるで正反対。でも、希望がない訳じゃない! まるで漫画の1シーンが飛び出てきたような雰囲気が楽しめる鮮やかなオレンジのハイヒール、派手なステーショナリーからインスピレーションを得たネイル、1966年頃のレトロなTOKYO KEYBOARD (東京キーボード) など——『The COMM』は、どうやってビジネスの世界をかわいくするのかを知っている。ビジネスと「カワイイ」は正反対って? いいや、これは2つの要素が上手く統合された新しいスタイルだ! 下の写真をスクロールして、コーポレートカワイイの世界を存分にお楽しみください!     Location: The Hive Jinnan Model:

二次元の世界で理想として描かれた女子高生の特徴を、新しい学校のリーダーズほど表現できている三次元のグループは他にないだろう。リーダーズはダンサーとシンガーによって構成されたグループで、学校の制服で活動していることで知られている。メンバーたちはつまらない現代社会を強く楽しく生きるべく個性を発揮し、許される自由を見つけることで社会に怒られないレベルのアンチテーゼを投げかけている! 以下の写真にて学校への反逆者たちが王道的な日常の1コマをパロる様を見よ!     Location: Bunka Gakuen University Models: @japan_leaders Photographer: @misa_kusakabe Shoot Direction: @choom.online Written by

かわいい通勤服を見つけるのは、とても「大変な仕事」の1つかもしれない。自分らしさを反映したコーディネートで、しかも体型に合っていなければダメ。だけど、オフィスにもふさわしくなければならない。きっと学校の制服も同じでしょう。でも、大丈夫。『The COMM』の調査から、おしゃれで適切な服を見つけるのを「簡単な仕事」にしてくれるアパレルショップが東京に4店舗見つかったのだ。   CONOMi Harajuku (このみ 原宿) このみは世界的に有名な制服専門ショップで、学校服としてもストリートウェアとしても最適な、かわいくて上質な制服を取り扱っている。その制服は東京都民や世界中から集まる観光客を魅了してやまない。すべての「カワイイ」物が集まる原宿にあるこのみは、自分らしいコーディネートで魅せたり、「カワイイ」を人生に加えてくれて仕事や学校に着て行ける制服を見つけるには最高の場所だ! クリーム色のベスト、赤いネクタイ、もしくはネイビーのタータンチェックのスカートをチョイスして、あなたの「制服ファンタジー」を現実で体験しよう。 Website Instagram Image courtesy of Live Japan.   Image