5月 2019

デジタル時代のいま、わたしたちのまわりには自由に使える新しいテクノロジーがあふれている。iPhoneのカメラなんかはとても優秀で、撮れる写真のすばらしさはDSLRにも引けを取らなそうだ。 そこで、わたしたちはテストをしたいと思う。 同じ被写体を撮影する、5つの異なるカメラ——それらは5つの異なるバイブスをもたらすのか? 違いはあるのか? さっそく見てみよう!   Instax Mini 8   Disposable Film Camera   Canon Powershot G7 X   iPhone

東京にはいたる所にテクノロジーがある。ショッピング、食事、美術館と、場所を問わず、日本でしか見られない革新的な技術を目にすることになるだろう。わたしたちは、テクノロジーが最も際立った、東京のおでかけスポットを選んだ。定番の場所だけでなく、みんなが行きたくてたまらないような、最新のアートテクノロジーのスポットも含まれている! テクノロジーの力を使った、これらの東京のおでかけスポットに行ったことはある? それともぜひとも見に行ってみたい? 教えてほしい! また、あなたの近くの街にある、テクノロジーにインスパイアされた他のおでかけスポットについても、ぜひ知りたいと思っている。   チームラボ ボーダレス たとえあなたがあまりInstagramに熱心ではなくても、1回か2回はチームラボの投稿を見たことがあるかもしれない。おそらくチームラボは世界で最もインスタ映えするミュージアムであり、東京には現在3つある。チームラボが何であるかを正確に言うのは難しい。インタラクティブなアートギャラリーのようなもので、革新的なアーティストやエンジニアが、どのようにアートの新しい媒体を生み出しているかを見せてくれる。「ボーダレス」の展示が最も有名だろう——Instagram上でも、実世界においても! そこには、飛び乗ると、星がブラックホールに食べられていく様子をシミュレートするトランポリンがある。ネオンに照らされた、持ち上げられる巨大なバルーンでいっぱいの部屋がある。筆者のお気に入りは、魅惑的な妖精のカーテンのようなLEDライトが並んでいる、鏡で囲まれた部屋だ。そして暗闇に包まれたティールームもある——光は目の前のハーブティーを置く場所のスポットライトだけ。その天井からの光は、非常に繊細なパステルカラーの花のデザインでカップを彩る。さらに、どの部屋にもアンビエント・ミュージックが流れていて、体験そのものをより穏やかで異世界的なものにしてくれる。 ゲームセンター 食べ物、ファッション、テクノロジーなど、さまざまな理由で、東京は多くの人にとっての聖地だ。そしてもちろん、これらのカテゴリはさらに分類することができる。テクノロジーの傘下にあるのがビデオゲームだ。街じゅうに、最新のゲームを販売している電気量販店、中古ゲームやレトロゲームを販売している中古品店、さらにゲームセンターがあり、あなたのゲーム中毒にすぐに対処してくれる。角を曲がればどこにでも、ゲームセンターを見つけることになるだろう。テクノロジー関連のショップが非常に多いことから「電気街」と呼ばれている秋葉原は、ゲームにハマっている人におすすめの場所だ。 秋葉原で最も人気のあるものの1つは「スーパーポテト」だ——それにはたしかな理由がある。スーパーマリオ 、ポケモン、パックマンなど、試しに遊んでから購入できるレトロゲームがたくさんあるのだ。また、昔ながらのゲーム機や機器も販売している。スーパーポテト自体が、80年代と90年代を思い出させる品々の並ぶ、博物館のようなのだ。つまり、子供の頃のノスタルジーを感じるのにはぴったりだ。 自動販売機・食券機 良くも悪くも、人と対話せずに食事を注文することは、東京ではかなり標準的なやり方だ。早くて便利という利点があることは否定できない。例えば、駅に向かっていて、ものすごくのどが渇いているが、遅れているのでコンビニには立ち寄れないとき。問題なし。東京にある何十万もの自動販売機のひとつから飲み物を買えばいいだけ。あるいは、友達と一緒に映画を見に行っていて、みんなお腹がすいているが、映画が始まるまでにあまり時間がないとき。問題なし。食券機でラーメンを注文して料理人に渡せば、10分以内に食事が出てくる。もしお腹がすいていて、言葉の壁に困っているとしても、多くのレストランではiPadで英語のメニューが提供されている。元気寿司や金の蔵を探してみて。どちらも東京で人気のレストランチェーンだ。 ロボットレストラン・新宿 特に素晴らしいテクノロジー体験をお探しならば、新宿のロボットレストランに行かなければ。事前に予約する必要があり、そしてとても安いアトラクションとは言えないが、それはユニークな経験だ——特にSFやアニメ、演劇などに興味があるならば。その名前にもかかわらず、ロボットレストランにはメニューがない。オンラインでチケットを注文するときに、お弁当を事前注文するか、レストランに着いたときに軽食を買うことができる。本当の魅力はそのショーなのだ。ショーは東京を凝縮したようなもの——J-POP、ネオンライト、そしてキュートなダンスロボットでいっぱいだ。五感すべてをオーバーロードしてみたかったら、この本当に風変わりで、テクノロジー満載のパフォーマンスのチケットを、ぜひ予約してほしい!   Written by Kay Knofi. TeamLabs Borderless

ギャル (GAL) という、かの有名な主流ではないカルチャーが復活しているようだ。歌手の青山テルマからモデルの水原希子のブランド、そして『The COMM』のテクノロジー号にも掲載されているギャル電――90年代に人気だった主流でないカルチャーが、ゆっくりと、しかし着実に息を吹き返している。わたしたちがポップアップショップのRELECT (リレクト)に出会ったのは、かつてギャルが繁栄していた街…そう、渋谷! このセレクトショップは、ギャル的ワードローブをアップデートしたい人のためのアイテムでいっぱいだ! ネオ・ギャルという言葉を聞いたことがあるかもしれないが、RELECTの経営者である藤澤さんによると、今はポスト・ギャルの時代だそうだ。これはポスト・パンクのようなもので、そのギャルバージョン。現代のギャルたちはもう、90年代のように頭からつま先までMA*RS (マーズ) とLIZ LISA (リズリサ)

18世紀初期の織機発明、1846年のミシン発明、1980年代のデジタル捺染の発明—―ファッション製品と技術革新はずっと、互いに切り離せない存在であった。 『VOGUE』の最初の40年間は、ファッションイラストが表紙であった。初めてカラー写真が表紙になったのは、1932年。『VOGUE』は写真を使った最初の、最も著名な雑誌の一つだった。これは最初のカメラが発明されてから1世紀後のことであり、その技術は時とともに進歩してきた。 歴史を下ると、十分な保存容量があるデジタルカメラのおかげで、写真家は原宿や渋谷で何時間も費やして、創造的でDIYのストリートウェアを着た若者を撮影できるようになった。これらの写真は、『FRUiTS (フルーツ) 』(1997年創刊) や『ゴシック&ロリータバイブル』(2001年創刊) などの雑誌に掲載された。これによってファッションはエリートだけではなく、ストリートのものでもあるということが確立された。 今日では、ウェアラブルテクノロジーがより存在感を増し、流行している。APPLEの腕時計、FITBIT (フィットビット) 、心拍数モニターのネックレス、ヘッドフォン、脳波で動く猫耳型玩具、そして人気の光るシューズは、そのほんの一握りの例だ。 ケータイすらもアクセサリーになっている——ファッショナブルなケースがついていないのを見ることはめったにないだろう。おそらく、テクノロジーを身につけるのと同じくらい一般的なのは、自分の服装をテクノロジーを着ているように見せることだろう。わたしたちはその輝きに魅了され、テクノロジーにヒントを得た要素を、コーディネートに取り入れる——ホログラムや暗闇で光るファッションだ。 もちろん、インターネットほど現代のファッションに影響を与えるものはない。これまで以上に早く流行や素材について知り、アクセスすることができるのだ。これにより、ファッションに影響を与えるのが誰がという点において、民主化が起こった。ハイファッションのデザイナーは何十年もの間、ストリートからインスピレーションを得てきたが、もはや高級ブランドや有名人​​は、支配的な美的価値感への影響力を独占しているわけではない。今や独立系のデザイナーや十分なカリスマと魅力を持っている人が、ファッション界に広範な影響を与えることができる——Instagramで彼らのコンテンツを楽しむ人々が十分にいる限り。 オンラインショッピングの台頭により、地域的な好みに制限されることなく、世界規模で、収益性の高いニッチ市場に自分自身を売り込むことができる。インターネットによって人々は最も人気のあるファッションにアクセスし、真似することができるので、ファッションはより均質になってきた。また同時に、インターネットによって人々は自分に馴染みのないスタイルに触発されるので、ファッションはより多様になってきている。 ファッション界の有名人は、自分たちが人工的なものに置き換えられていることに気付くかもしれない。バーチャルモデルにはすでに主流派の注目が集まっている。最も有名な例はInstagramのLil Miquela (リル・ミケーラ) だ。バーチャルモデルの主な利点は、撮影において物理的に存在している必要がなく、性格や見た目を適切に操作できることだ。Lil

ようこそ! 『The COMM』Vol. 2 第3号です! 今号では、サイバーやオンライン、そして未来にまつわるテーマなど、テクノロジーの世界を深く掘り下げていきます。テクノロジーは、ファッションや美容にさまざまな形で影響を与えてきました。ソーシャルメディアプラットフォームとインフルエンサー、オンラインショッピング、3Dプリントなど、誰もテクノロジーの影響から逃れることはできません。それが良いのか悪いのかは、議論の余地がありますね! 個人的、日常的なレベルでは、ファッションとテクノロジーの交わりを体験する手段はソーシャルメディアの形となって現れています。ファッションブロガー、そしてインフルエンサーの急激な台頭は否定することはできません—―ニッチなファッションコミュニティにおいてでさえも。オンラインの世界における一種のヒエラルキーの形成——より多くのフォロワーを持つ人々は、よりファッションセンスのある人々、ですよね? しかし『The COMM』においては、オンラインでもオフラインでも、最も重要なのは情熱です。すべてのクリエイティブな人々に、そのアートを表現するためのプラットフォームを提供することが『The COMM』の使命なのです。ですからわたしたちは、これからも変わらず、フォロワー数の少ない人々をコミュニティーメンバーとして特集していきます。わたしたちは皆、フォロワー数が主導するこの世界においてお互いを助け合う必要があるのです! またテクノロジーは、ファッションの創造においても、わたしたちの最大の関心事です。多くの消費者が、自分たちの服がどこでどのように生産されているかについて興味を持っています。 倫理的ですか? 持続可能ですか? これはオリジナルデザインですか? FASHION NOVA

西洋のポップカルチャーでは、しばしば日本はテクノロジーとファッションの未来が存在する国として描かれている。霧に満ちた拡大する巨大都市で溢れる、それほど遠くないディストピア的未来。80年代には、日本の都市はその舞台とされた。例えば、『Blade Runner (ブレードランナー) 』や『攻殻機動隊』だ。 マットメタリックと非対称モノクロームに身を包んだモデル・セイカは、1980年代に描かれた未来的日本への思いにふける。上のギャラリーの写真をスクロールしてみてください!   Location: Shinjuku Model: @10.226 Photographer: @wtr.otakee Hair and makeup: @iamymgchnt Styling

80年代東京のネオンライト! 日本で生み出されたサイバー新時代の絶頂。それはテクノロジーとサイバーのイメージが、象徴的な意味で頂点に達した時代と場所だった。わたしたちは歌舞伎町の夜の光のもと、シティポップバンドSatellite Young (サテライトヤング) を撮影し、カラオケブースでシーパンクの世界を冒険した。彼らのサウンドは、80年代の日本のムードと流行を完璧に要約している。『Moment in Slow Motion』や『Modern Romance』などのヒット曲、そして最近ではa-ha (アハー)