Salz Tokyo Issue 6 jp

Salz Tokyo

日本の伝統的な服と言うと、まず着物が思いつく。足首までのストレートなシルエットは、明治時代からの標準的な着方だ。しかし今は、そのクラシックなシルエットを、もっと現代的な好みに合うように進化させる人もいる。着物とは何たるかを再認識する過程で、自由に色彩や長さなどを変えることができるのだ。

まさにそれを実践しているのが「Salztokyo」のアンジさんだ。フォトシューティングとスタリングを通して、着物それぞれがいかにユニークであるかを見せてくれる。伝統的なアイディアを見直すことによって、必ずしも新しい発明をする必要はないということを教えてくれる。クラシックだって、良いのだ!

ジャパニーズカルチャーとのつながりは何ですか?どのようにして発見しましたか?特に着物について教えてください。

髪を染めているので、人からはアニメが大好きに違いないと思われるようですが、そうではありません。ドイツという相当にダサい国から来て、東京に住んでいるうちに、原宿ファッションに凝るようになりました。それはとても創造的で、「9時から17時までの仕事」を超える何かを見つけることに、心を傾けるようになりました。

日本にいるうちに、すぐに文化に興味を持つようになりましたが、初めは着物を着る自信がありませんでした。着物を本場の京都で借りて、そして親戚の結婚式で義理の母親の着物を着て、それからもっと着てみたいと思うようになったのです。着物によって何かを感じたり、動いてみたくなったりするのは、人生においてとても新鮮な経験です。少しありふれたことを言いますが、着物のおかげでもっと素敵な私が生まれる感じです。優雅で、優しくて、思いやりのあるアンジ、という。

どのように着物のコーディネートを組み合わせるかを教えてください。

着物には、どうやって着るべきか、どんな人が着るのか、さらには季節の意匠について、多くの「決まり」がありますが、私は着物をファッションとして考えたいです。50年ちょっと前までは普段着だったのですから、楽しくクリエイティブに着たいのです。

個人的にはアンティークの着物(1920年代のものなど)が大好きで、それらを現代のアイテムと合わせるのが好きです。コーディネートは、その日の気分、天気、そしてどこへ行くか次第ですね。着物からアイテムを床に広げていき、色合わせを見ていきます。鮮やかな色と、幾何学的なデザインか落ち着いたデザインとの組み合わせが大好きです。

着物と組み合わせてみたいファッションはありますか?

最近着物と洋装の組み合わせを試し始めました。コスプレに見えないようにスタイリッシュにコーディネートするには、ちょっとコツがいるなと感じています。

未来的だったり、ロックやゴスっぽい要素を着物に合わせるのも面白そうですね。まだやっている人が少ないですから。

独創性のマンネリを脱する必要が出てきたときはどうしますか?

うーん、いい質問ですね。実際苦労しています。普段は煮詰まってうまくいかないと感じたら、プロジェクトから離れてみるのが良いみたいです。もし何も思いつかないと感じたときは、1日、2日置いておきます。Netflixを見てちょっと一息入れたり、友達に会いに行ってみたり。次に取り掛かったときには、たいていは必要なアイディアが浮かび始めます!

伝統的なものと現代的なものではどちらが好きですか?

両方ですね!伝統は尊重し、保存していきたいです。特に着物業界においては、専門知識やと職人の技が失われてきているようですから。

現代化したほうが良いこともありますし、職人の手による着物を買う十分なお金は私たちにはありませんが、ただデジタルに作られたファッションと、1年以内にだめになってしまう安く生産されたアイテムでは、私は幸せを感じられません。

でも、私は全ての可能性を尊重しています。ですからInstagram中毒である一方で、伝統が失われることを悲しく感じているのです。

ファッションとメイク以外での趣味を教えてください。他の人が予想しないようなものはありますか?

うーんと…仕事に自分の情熱を向けるようになって、なんだかんだと常に働いているので、以前は夢中だった趣味の多くをなくしてしまったように思います。自由に使える時間があるときは、ただただNetflixを見てるなまけものになっちゃいます。本当は自分がもっと社交的で活動的だったらなと思いますけど。だから趣味はそんなにないですね…食べることを除いては。

将来の目標や夢は何ですか?

今はまだ、明確にしようとしているところですが、多くの人が着物を着始めるきっかけになれたら良いなとは思っています。人々が衣服とアートを通して日本の伝統を楽しむ大きなムーブメントが起こることを夢見ています。

最後にひとことお願いします。

「みなさんの充実した人生を願っています。時々私は、ソーシャルメディアのノイズや請求書の支払いをしなきゃというプレッシャーのせいで自分自身を見失っているような感じがします。振り返ってみると、私は日々のささやかな瞬間を楽しんでこなかったなと後悔しています。今年の夏はビーチにも行っていないし! 時間を取って、人生を楽しむことはとても大切です。時間はとても早く過ぎて行きますから。 これらは自分自身に送りたいメッセージと言えますね^^」
Anji

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